「Animechain.ai」のライトペーパー公開
アニメチェーン合同会社は2024年5月8日に、クリエイターの創作活動をAIとブロックチェーンで支援するプロジェクト「Animechain.ai」の概要を記載したライトペーパーを公開した。
Animechain(アニメチェーン)は、AI(人工知能)やブロックチェーンに関する日本国内の有識者らが参加するブロックチェーンプロジェクトであり、独自トークンを発行する計画なども発表されている。
今年1月には、生成AIにまつわる著作権や論理的問題を解決して、コンテンツやエコシステムのさらなる拡大を目指す「アニメチェーン構想」が発表されていたが、今回はクリエイターファーストのAI×Blockchainプロジェクト「Animechain.ai」のライトペーパーが公開されている。
アニメチェーン構想の内容はこちら
アニメ制作に特化した生成AIを提供
ライトペーパーによると、Animechain.aiは「アニメ制作に特化した生成AI」を開発・提供するとのことだ。
この生成AIは、許可された著作権データのみを使用してAIをトレーニングするオプトインモデルの生成AIとなっているため、権利所有者に適切な補償が提供される仕組みになっている。
また、トレーニングに使用される著作権データとどのモデルがブロックチェーン上で特定の出力を生成するかについての検証可能な記録はブロックチェーン技術を用いて保存されるとも説明されている。
これによって、適切な対価を還元しつつ、クリエイターも安心して利用できる論理的なエコシステムを構築することができると期待されている。
独自トークンとAIRAで経済圏を形成
アニメチェーンのプロジェクトでは「Animechain.aiトークン(仮称)」と呼ばれる独自トークンや、「Al Rights Assets(AIRA)」と呼ばれる著作権資産も発行される。
Animechain.aiトークン(仮称)は複雑な契約なしでアニメIPに直接投資できるようにする独自トークンで、Al Rights Assets(AIRA)はアニメIPへの投資を可能にするAI著作資産となっている。
AIRAは投資家とクリエイターによって共同所有される仕組みで、代替可能トークン(FT)または代替不可能トークン(NFT)などのトークン形式で発行される。
AIRAを活用するクリエイターはアニメIPのゲームやグッズなど高品質なコンテンツを制作することが可能で、それによって得られた利益は「AIRAを保有する投資家」や「クリエイター」に利益として分配される仕組みになっている。
これによって、アニメIPを活用した最大限の収益化が可能になり、独自トークンとAIRAを活用した価値共有型経済圏を形成することによって、アニメ・コンテンツ産業の持続的な発展を支えていくことができると期待されている。
今回公開されたライトペーパーは「ライトペーパー公開用の特設サイト」から氏名・メールアドレスを入力することによってダウンロードすることができる。
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