イーサリアム現物ETFの19b-4申請書類を承認
米国証券取引委員会(SEC)は2024年5月24日に、8社が提出していたイーサリアム現物ETFの19b-4申請書類を全て承認したことを発表しました。
「19b-4」は証券取引所でETFを取引できるようにするためのルール変更の提案書類です。今回の承認によって8社が申請している現物型のイーサリアムETFは証券取引所で上場・取引できるようになりました。
ただし、実際にイーサリアム現物ETFの取引を開始するためには、ETFの構造・投資目的・運用方法・リスク要因・手数料などの詳細情報を記載した「S-1」書類の承認が必要となるため、正式な取引開始までには数日〜数ヶ月ほどかかる可能性があります。
イーサリアム現物ETFの正式な取引開始日時はまだ不明であるものの、今回の承認によって米国でイーサリアム現物ETFがローンチされる可能性が大幅に高まったため、今後の展開やさらなる詳細発表には期待が高まっています。
イーサリアムの詳細はこちら
承認されたイーサリアムETFと上場先
今回承認されたイーサリアム現物ETFは「Grayscale、Bitwise、BlackRock、VanEck、ARK 21Shares、Invesco Galaxy、Fidelity、Franklin Templeton」の8社によるもので、ETFの名称や上場先については以下のように報告されています。
ETFの名前 | 上場先 |
Grayscale Ethereum Trust | NYSE Arca |
Bitwise Ethereum ETF | NYSE Arca |
iShares Ethereum Trust | Nasdaq |
VanEck Ethereum Trust | Cboe BZX |
ARK 21Shares Ethereum ETF | Cboe BZX |
Invesco Galaxy Ethereum ETF | Cboe BZX |
Fidelity Ethereum Fund | Cboe BZX |
Franklin Ethereum ETF | Cboe BZX |
そもそも仮想通貨ETFとは?
イーサリアム現物ETF承認の背景
最近では、米SECがイーサリアム現物ETFの申請企業に対して「19b-4書類の更新」を突如要求したことが報告されていましたが、その後は8社が「ステーキングに関する文言を修正した修正版書類」を実際に提出したことが確認されていました。
イーサリアム現物ETFに関しては「米SECが180度方針転換してイーサリアム現物ETFを承認する可能性がある」との噂も出ていました。
この方向転換については「2024年11月に予定されている米大統領選挙に関する政治的な要因が絡んでいる可能性がある」との意見も出ており、SECがイーサリアム現物ETFを非承認とした場合にはバイデン政権の支持率が下がる可能性があるため、承認する方向で動いている可能性があると予想されています。
ドナルド・トランプ氏は今月9日に「仮想通貨支持派ならドナルド・トランプに投票すべき」と語っており、バイデン政権の仮想通貨に対する敵対的な姿勢を止める方針を示しています。
こちらの記事もあわせてどうぞ
(米SEC発表)