
イーサリアム(ETH)とは?特徴・価格チャート・取扱う暗号資産取引所など
イーサリアム(Ethereum/ETH)とは、契約を自動執行できるスマートコントラクトや分散型アプリケーション(DApps)を構築することができるブロックチェーン・プラットフォームであり、ETHはイーサリアムのガス代(手数料)支払いなどで利用される暗号資産(仮想通貨)です。
イーサリアムは、ブロックチェーン技術を活用した革新的なプラットフォームとして知られています。その特徴的な機能であるスマートコントラクトにより、人の手を介さずに契約を自動執行することが可能となり、現在では仮想通貨業界の多くのアプリケーションでこの技術が活用されています。
この記事では、イーサリアム(Ethereum/ETH)に関する基本情報や特徴をなどをわかりやすく解説するとともに、取扱う暗号資産取引所・価格・チャート・対応ウォレット・関連リンクなどの情報もまとめて掲載しています。
- 1. イーサリアム(Ethereum/ETH)とは?
- 2. イーサリアム(ETH)の歴史
- 3. イーサリアム(ETH)の特徴
- 4. イーサリアム(ETH)のステーキングについて
- 5. イーサリアム(ETH)の「ガス」について
- 6. イーサリアムの代表的DApps
- 7. イーサリアムの代表的DEX
- 8. イーサリアムの代表的DeFi
- 9. イーサリアムの代表的NFTマーケット
- 10. イーサリアム(ETH)の将来性・今後の動向
- 11. イーサリアム(ETH)の基本情報
- 12. イーサリアム(ETH)のコントラクト一覧
- 13. ETHのリアルタイム価格・チャート
- 14. イーサリアム(ETH)の価格予想
- 15. イーサリアム(ETH)の買い方・購入方法
- 16. ETHを取扱う暗号資産取引所
- 17. ETH対応ウォレット
- 18. イーサリアム(ETH)関連リンク
イーサリアム(Ethereum/ETH)とは?
イーサリアム(Ethereum/ETH)とは、契約を自動執行できるスマートコントラクトや分散型アプリケーション(DApps)を構築することができるブロックチェーン・プラットフォームであり、ETHはイーサリアムのガス代(手数料)支払いなどで利用される暗号資産(仮想通貨)です。
イーサリアムは、ブロックチェーン技術を活用した革新的なプラットフォームとして知られています。その特徴的な機能であるスマートコントラクトにより、人の手を介さずに契約を自動執行することが可能となり、現在では仮想通貨業界の多くのアプリケーションでこの技術が活用されています。
イーサリアムは、ビットコインに次ぐ第二の仮想通貨として広く認知されており、その革新的な機能により、暗号資産エコシステムに大きな影響を与えています。スマートコントラクト機能は、金融取引から投票システム、サプライチェーン管理まで、幅広い分野での応用が期待されています。
また、分散型アプリケーション(DApps)とは、ブロックチェーンや暗号資産を活用したアプリケーションの総称であり、現在は「分散型取引所・分散型ID・分散型金融・ゲーム」など様々なサービスが開発されています。イーサリアムは、これらのDAppsを構築するための主要なプラットフォームとして機能しており、開発者コミュニティからの支持されています。
2015年に一般公開されたイーサリアムは、ビットコイン(BTC)に続く代表的なブロックチェーン・暗号資産となっており、仮想通貨の時価総額ランキングでは2位の座を維持し続けています。イーサリアムの成功は、ブロックチェーン技術の可能性を大きく広げ、暗号資産業界全体の発展に貢献しています。
そのため、仮想通貨ETHは日本国内の暗号資産取引所を含む世界中の様々な取引所に上場していて、ブロックチェーン技術を活用した各種サービスでもETHが頻繁に利用されています。イーサリアムの広範な採用は、その技術的優位性と実用性を証明するものであり、今後も暗号資産市場において重要な位置を占め続けると予想されます。
イーサリアム(ETH)の歴史
イーサリアム(ETH)の歴史は、イーサリアム考案者として知られるヴィタリック・ブテリン氏が2013年に「Ethereum white paper」というホワイトペーパーを発表したことから始まります。
2014年1月には北アメリカ・ビットコイン・カンファレンスでイーサリアムのプロジェクトが正式に発表され、2014年8月にはイーサリアム関連の技術開発をサポートする「イーサリアム財団」が設立されました。イーサリアム財団は、プロトコルの開発や生態系の成長を促進する重要な役割を果たしています。
2014年6月には仮想通貨を用いて資金調達を行う「ICO」を通じてBTCとETHを交換する方法で資金調達を実施、この際には42日間のクラウドセールで18億円相当のビットコインが調達されたことが報告されています。このICOは、イーサリアムプロジェクトの本格的な開発を可能にした重要な出来事でした。
イーサリアムには「Frontier・Homestead・Metropolis・Serenity」と呼ばれる4段階の大型アップデートが組み込まれており、2015年から段階的にこれらの大型アップグレードが実施されています。これらのアップグレードは、イーサリアムネットワークの機能性、スケーラビリティ、そしてセキュリティを向上させるために不可欠でした。
2015年7月30日には最初のベータ版となる「Frontier」のリリースを通じてイーサリアムが一般公開されており、2016年3月には「Homestead」を実施、2017年9月には「Metropolis」、2020年12月には「Serenity」が実施されています。各アップグレードは、イーサリアムネットワークの進化と成長に重要な役割を果たしました。
さらに、2023年4月には「Shanghai」アップグレードが実施され、ステーキングしたETHの引き出しが可能になりました。これは、イーサリアムのプルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行後、多くのユーザーが待ち望んでいた機能でした。
イーサリアムの大型アップデートはその後も段階的に実施されており、今後もさらなる大型アップグレードが予定されています。これらのアップグレードは、イーサリアムの持続的な発展と、ブロックチェーン技術の最前線としての地位を維持するために不可欠です。
イーサリアム(ETH)の特徴
イーサリアム(ETH)の特徴としては以下のようなものが挙げられます。
- 分散型アプリケーション(DApps)の構築プラットフォーム
イーサリアムは、ブロックチェーン技術を活用した分散型アプリケーション(DApps)を開発するためのプラットフォームとして設計されています。これにより、中央集権的な管理者なしで機能する様々なアプリケーションの開発が可能となっています。 - スマートコントラクト機能
イーサリアムの最も重要な特徴の1つは、スマートコントラクト機能です。これにより、人の手を介さずに契約を自動的に執行することができ、取引の効率化や透明性の向上が実現されています。 - トークンやNFTの発行
イーサリアムは、ERC-20やERC-721などの規格に基づいたトークンやNFTの発行が可能です。これにより、多様な暗号資産やデジタルアセットの創出が促進されています。 - プルーフ・オブ・ステーク(PoS)の採用
イーサリアムは2022年にプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へ移行しました。これにより、エネルギー効率の向上やスケーラビリティの改善が図られています。 - イーサリアムETF
イーサリアムは、米国で現物ETFが展開されている数少ない仮想通貨の1つです。これにより、機関投資家を含む幅広い投資家層からの資金流入が期待されています。 - 高い汎用性
イーサリアムは、金融サービスからゲーム、デジタルアートまで、幅広い分野でのアプリケーション開発に利用されています。この汎用性の高さが、イーサリアムの価値を支える重要な要因となっています。 - 活発な開発者コミュニティ
イーサリアムは、世界中の開発者から支持を受けており、継続的な技術革新と改善が行われています。この活発なエコシステムが、イーサリアムの持続的な成長を支えています。
これらの特徴により、イーサリアムは仮想通貨市場において、ビットコインに次ぐ時価総額を維持し続けており、ブロックチェーン技術の進化と普及に大きく貢献しています。
分散型アプリケーション(DApps)を構築できる
イーサリアムは、ブロックチェーン技術を活用したアプリケーションである分散型アプリケーション(DApps)を開発するためのプラットフォームとして開発されています。
分散型アプリケーション(DApps)とは、中央集権的な管理者なしで機能するオープンソースのアプリケーションのことであり、取引所・ゲーム・レンディング・NFTマーケットプレイスなど様々な種類のDAppsが開発されています。イーサリアムの特徴的な機能であるスマートコントラクトを活用することで、開発者はより柔軟で革新的なDAppsを構築することができます。
イーサリアムのブロックチェーンを活用したDAppsでは、トランザクション(取引や契約)を行う際の手数料支払いなどで「ETH」が使用されるため、仮想通貨ETHは各種DAppsを利用する上でも非常に重要な通貨となっています。また、イーサリアムのDAppsエコシステムは急速に成長しており、分散型金融(DeFi)やNFT関連のプロジェクトなど、多様な分野でイノベーションが起きています。
イーサリアムのDAppsプラットフォームとしての強みは、その豊富な開発者コミュニティと充実した開発ツールにあります。これにより、新しいアイデアを持つ起業家や開発者が、比較的容易にブロックチェーン技術を活用したサービスを立ち上げることができるのです。
スマートコントラクト機能
イーサリアムの大きな特徴の1つとしては「スマートコントラクト機能」が挙げられます。
スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上で人の手を介さずに様々な契約を自動的に執行できる機能のことであり、「取引の時間を短縮できる・人件費を削減できる・データの改ざんを防止できる・契約を簡素化できる」など様々なメリットを有しています。イーサリアムのスマートコントラクトは、分散型アプリケーション(DApps)の基盤となっており、暗号資産業界に革新をもたらしています。
先述したDAppsでもスマートコントラクトは重要な役割を果たしており、「分散型取引所における暗号資産の交換」や「NFTマーケットプレイスにおけるNFTの売買」などでもスマートコントラクトの機能が使用されています。イーサリアムのスマートコントラクトは、Solidityというプログラミング言語で記述され、イーサリアム仮想マシン(EVM)上で実行されます。
さらに、イーサリアムのスマートコントラクトは、金融取引、保険、不動産取引など、様々な分野での応用が期待されています。このように、イーサリアムのスマートコントラクト機能は、ブロックチェーン技術の可能性を大きく広げる重要な要素となっています。
トークンやNFTを発行できる
イーサリアム(ETH)の大きな特徴の1つとしては「トークンやNFTを発行できる」という点も挙げられます。
イーサリアムには、イーサリアムのプログラミングについて概説するERC(Ethereum Request for Comments)と呼ばれる規格があります。この規格に基づいて、開発者は様々な種類のトークンやNFTを作成することができます。
ERC-20は、イーサリアムブロックチェーンとの互換性を持つ暗号資産を作成するための規格であり、USDT・LINK・POL・ENJ・SHIBなどといった有名な暗号資産もERC-20規格に基づいて作成されています。
なお、ゲーム内アイテムやアート作品などとして発行されていることで知られるNFTの多くは「ERC-721」や「ERC-1155」という規格に基づいて作成されています。これらの規格を利用することで、イーサリアム上で独自のトークンやNFTを簡単に作成し、発行することができます。
イーサリアムのスマートコントラクト機能を活用することで、トークンやNFTの発行プロセスを自動化し、効率的に管理することが可能です。また、イーサリアムの広範なエコシステムを活用することで、作成したトークンやNFTを様々なDAppsやマーケットプレイスで利用することができます。
このようなイーサリアムの特徴は、新しいビジネスモデルやクリエイティブな表現方法を生み出す可能性を秘めており、イーサリアムの価値と将来性を高める重要な要素となっています。
プルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用
イーサリアムは、2022年に画期的な変更を行い、コンセンサスアルゴリズム(取引承認・合意形成の仕組み)をビットコインと同じプルーフ・オブ・ワーク(PoW)から、2022年により効率的なプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へ移行しました。これにより、エネルギー効率の向上やスケーラビリティの改善が図られています。
プルーフ・オブ・ステーク(PoS)とは、対象となる暗号資産を保有している割合(ステーク)に基づいてブロック承認の割合を決める方法です。この仕組みには、以下のような特徴があります:
- 安全性の向上:PoSは、ネットワークの安全性を高めます。
- エネルギー効率:PoWと比較して、大幅にエネルギー消費量を削減できます。
- スケーラビリティ:新たなスケーリングソリューションの導入に適しています。
- ステーキング報酬:ユーザーはイーサリアムのステーキングに参加することで報酬を得られます。
PoSは、"第三世代のブロックチェーン"とも呼ばれる次世代型のブロックチェーンでも広く採用されています。イーサリアムがこの仕組みを採用したことで、より持続可能で効率的なブロックチェーンエコシステムの構築に向けた大きな一歩を踏み出しました。
この変更により、イーサリアムネットワークの処理速度と拡張性が向上し、より多くの分散型アプリケーション(DApps)やサービスをサポートできるようになりました。
イーサリアムETF
イーサリアム(ETH)は、米国で現物ETFが展開されている数少ない仮想通貨の1つです。これにより、機関投資家を含む幅広い投資家層からの資金流入が期待されています。
米国では2024年1月にビットコイン現物ETFの取引が開始されましたが、2024年7月にはイーサリアム現物ETFの取引も開始されています。
イーサリアムETFとは、イーサリアムの価格に連動する上場投資信託(ETF)のことであり、株式のように証券取引所で売買することができます。現物ETHを取引する際には暗号資産取引所での口座開設やウォレット管理が必要ですが、ETFを利用すればこれらは不要です。イーサリアムETFは、従来の投資家にとってイーサリアムへの投資を容易にする重要な商品です。
ETFは機関投資家などの参入にもつながる重要な投資商品の1つとして捉えられており、イーサリアム現物ETFは機関投資家を含む大口投資家からの資金流入につながる重要な存在の1つとして注目されています。イーサリアムETFの登場により、イーサリアム市場の流動性と価格安定性が向上することが期待されています。
なお、イーサリアム現物ETFは「Franklin Templeton、VanEck、Bitwise、Fidelity、BlackRock、Grayscale」など含む多数の大手企業から提供されています。これらの大手金融機関がイーサリアムETFを提供することで、イーサリアムの信頼性と認知度がさらに高まる可能性があります。
高い汎用性
イーサリアムは、金融サービスからゲーム、デジタルアートまで、幅広い分野でのアプリケーション開発に利用されています。この汎用性の高さが、イーサリアムの価値を支える重要な要因となっています。
活発な開発者コミュニティ
イーサリアムは、世界中の開発者から支持を受けており、継続的な技術革新と改善が行われています。この活発なエコシステムが、イーサリアムの持続的な成長を支えています。
イーサリアム(ETH)のステーキングについて
イーサリアム(ETH)のステーキングは、保有するイーサリアムをロックして、ブロックチェーンネットワークの維持とセキュリティに貢献することで、報酬を得る仕組みです。
イーサリアムは、2022年9月の「マージ」により、従来のプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)に移行しました。この移行により、イーサリアムのエネルギー消費量が大幅に削減され、より環境に優しいブロックチェーンとなりました。
イーサリアムをステーキングするためには最低32 ETH(1,250万円相当)が必要となり、専用のバリデータノードに預け入れることでトランザクションの検証に参加でき、報酬を得ることがきます。ステーキング報酬は、ネットワークの安定性維持に貢献した対価として支払われます。
2024年7月時点で、イーサリアムの総供給量の約28%がステーキングに使用されており、その価値は約1,100億ドル(約16兆4,000億円)に相当します。これは、多くのイーサリアム保有者がステーキングに参加し、長期的な価値向上を期待していることを示しています。
ステーキングは、長期的にETHを保有する人にとって魅力的な選択肢となり、イーサリアムネットワークの安定性と持続可能性を支える重要な要素となっています。また、ステーキングによって流通量が減少するため、イーサリアムの価値上昇にも寄与する可能性があります。
ETHステーキングの詳細はこちら
イーサリアム(ETH)の「ガス」について
イーサリアム(ETH)のブロックチェーンを利用する際には「Gas(ガス)」と呼ばれる手数料が発生します。これは仮想通貨業界で"ガス代"と呼ばれているもので、DAppsを利用する際などには必ず知っておきたい要素の1つとなっています。
イーサリアムで送金したり、スマートコントラクトを実行する際には手数料を支払う必要があり、そのような手数料の総称が「ガス」と呼ばれます。ガスはイーサリアムネットワークの利用に対する対価であり、ネットワークの混雑状況によって変動します。
メタマスクなどの自己管理型ウォレットでETHを送金したことがある方は「gwei」などの表記を目にしたことがあるでしょう。これはETHの数量を表す際に用いられる単位のことであり、gwei以外にも以下のような様々な単位が存在します。ガス代の設定にはこれらの単位が使用されます。
単位 | Ether |
wei(最小) | 0.000000000000000001ether |
kwei | 0.000000000000001ether |
mwei | 0.000000000001ether |
gwei | 0.000000001ether |
szabo | 0.000001ether |
finney | 0.001ether |
ether(ETH) | 1ether |
kether | 1000ether |
mether | 1000000ether |
gether | 1000000000ether |
tether(最大) | 1000000000000ether |
なお、ガス代は原則として利用者が自由に設定することが可能で、基本的には高いガス代を支払えば取引が早く完了し、ガス代を安く設定した場合には取引完了までに時間がかかるようになっています(※ガス代を安く設定しすぎると取引が完了しない場合があるので要注意)。
イーサリアムのガス代は、ネットワークの混雑状況によって大きく変動することがあります。特に人気のあるNFTプロジェクトのローンチ時や、DeFiプロトコルの新機能リリース時などには、ガス代が急騰することがあります。そのため、イーサリアムを使用する際は、常にガス代の動向に注意を払う必要があります。
また、イーサリアムの開発チームは、ガス代の問題に対処するためにさまざまな改善策を検討しています。例えば、イーサリアム2.0へのアップグレードや、レイヤー2ソリューションの導入などが、ガス代の削減に寄与すると期待されています。これらの取り組みにより、将来的にはイーサリアムの利用コストが低下し、より多くのユーザーがDAppsやDeFiサービスを利用しやすくなる可能性があります。
イーサリアムの代表的DApps
DApps(分散型アプリケーション)は、中央管理者を必要とせず、ブロックチェーン上で自動的に実行されるアプリケーションです。イーサリアム(ETH)は、スマートコントラクト機能を備えたブロックチェーンプラットフォームであり、その技術を基盤に多くのDAppsが開発されています。
イーサリアム対応の代表的なDAppsとしては、分散型金融(DeFi)サービスを提供する「Uniswap」や、レンディングプラットフォームの「Aave」、NFT(非代替性トークン)マーケットプレイスの「OpenSea」などが挙げられます。これらのDAppsは、イーサリアムのブロックチェーン技術を活用して、中央集権的なシステムに依存しない新しい形でサービスを展開しています。
イーサリアムの特徴であるスマートコントラクトを活用することで、DAppsは自動化された取引や契約の執行を可能にし、ユーザーに透明性と信頼性の高いサービスを提供しています。例えば、UniswapではETHやERC-20トークンの自動取引が可能であり、Aaveでは暗号資産の貸し借りがスマートコントラクトによって管理されています。
さらに、イーサリアムのエコシステム内では、これらのDAppsが相互に連携し、より複雑で高度なサービスを生み出すことも可能です。この相互運用性は、イーサリアムベースのDAppsの大きな強みとなっており、ユーザーにとってより便利で多様なサービスを享受できる環境を創出しています。
イーサリアムの代表的DEX
分散型取引所(DEX)は、ユーザーが中央集権的な仲介者を介さずに直接仮想通貨を取引できるプラットフォームです。イーサリアム(ETH)のDEXは、スマートコントラクトを活用して、取引の透明性と安全性を高めています。
イーサリアム上で最も人気のあるDEXの1つがUniswapです。Uniswapは、自動マーケットメーカー(AMM)モデルを採用しており、流動性プールを通じて取引を行います。他にも、SushiSwapやCurve Financeなども、イーサリアムベースの代表的なDEXとして知られています。
これらのDEXは、イーサリアムのスマートコントラクト機能を利用して、取引の自動化と透明性を実現しています。さらに、イーサリアムの特徴である分散型アプリケーション(DApps)としての性質を活かし、ユーザーに直接的な取引の機会を提供しています。
DEXの利用には通常、イーサリアムのガス代が必要となるため、取引コストに注意が必要です。しかし、中央集権型取引所と比較して、プライバシーの保護や資産の自己管理といった利点があり、多くのイーサリアムユーザーに支持されています。
Uniswapの詳細はこちら
イーサリアムの代表的DeFi
イーサリアム(ETH)は、スマートコントラクト技術を基盤に、分散型金融(DeFi)アプリケーションの中心的なプラットフォームとして知られています。
イーサリアム上で展開される代表的なDeFiプロジェクトとしては、レンディングプラットフォームの「Aave」や、ステーブルコインを発行する「MakerDAO」などが挙げられます。これらのプロジェクトは、スマートコントラクトを活用してユーザー同士が資産を貸し借りしたり、取引を行うことを可能にし、透明性と安全性を高めています。
また、DeFiプロジェクトは、銀行口座がなくても金融サービスにアクセスできる点や、取引手数料の低減といったメリットも持ち、世界中で急速に普及しています。イーサリアムのブロックチェーンは、DeFiのエコシステムの中核を担っており、ますます多くの開発者やユーザーがその利便性と革新性に注目しています。
イーサリアムの代表的NFTマーケット
イーサリアムはNFT(非代替性トークン)の主要なプラットフォームであり、多くのNFTマーケットプレイスがイーサリアムのブロックチェーンをサポートしています。
その中でも、特に有名で多くのユーザーに利用されているのがOpenSea(オープンシー)です。OpenSeaは、NFTの売買が可能な世界最大級のマーケットであり、ユーザーは簡単にデジタル資産を出品したり購入したりできます。
OpenSeaは2017年に設立され、2024年1月時点で300万人以上のアクティブユーザーを抱え、日々約450万ドル(約6億7,000万円)の取引量を記録しています。
OpenSeaは現在、イーサリアム以外にもポリゴン(Polygon)、クレイトン(Klaytn)、ソラナ(Solana)、アバランチ(Avalanche)、オプティミズム(Optimism)、アービトラム(Arbitrum)、BNB Chainなど複数のブロックチェーンに対応しています。
OpenSeaの詳細はこちら
イーサリアム(ETH)の将来性・今後の動向
イーサリアム(ETH)は、仮想通貨を超えて分散型アプリケーション(dApps)やスマートコントラクトの基盤として広く認識されています。
2022年9月15日に実施された「マージ」により、イーサリアムは既にプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へと移行し、エネルギー消費が99%以上削減されました。この移行により、環境への負荷が大幅に軽減されました。
また、2023年4月には「シャンハイアップグレード」により、ステーキングされたETHの引き出しが可能となり、エコシステムがさらに成熟しています。
将来的なスケーラビリティ向上のために、「シャーディング」技術の導入が計画されており、これにより処理速度が最大10万TPSにまで向上する可能性があります。
イーサリアムは現在もDeFiやNFT市場で主導的な役割を果たし、競合するブロックチェーンが増加する中でもその地位を維持しています。
世界各国で仮想通貨規制が進む中、イーサリアムは技術革新とともに、DeFiやNFTといった新たな分野での採用が拡大しています。これにより、今後ますますイーサリアムの重要性が高まることが期待されており、仮想通貨市場の成長を牽引する存在として注目されています。
イーサリアム(ETH)の基本情報
ブロックチェーン名称 | イーサリアム(Ethereum) |
ティッカーシンボル | ETH |
取引承認方法 | プルーフ・オブ・ステーク(PoS) |
一般公開日 | 2015年7月30日 |
発行上限 | なし |
考案者 | ヴィタリック・ブテリン |
イーサリアム(ETH)のコントラクト一覧
【BNB Smart Chain】
0x2170ed0880ac9a755fd29b2688956bd959f933f8
ETHのリアルタイム価格・チャート
イーサリアム(ETH)の価格予想
イーサリアム(ETH)価格は、仮想通貨市場の動向や技術開発、規制、投資家の動きなど多岐にわたる要因によって左右されるため、将来の価格を正確に予想することは困難ですが、強気な価格予想では「2026年末までに8,000ドル」という予想も語られています。
イーサリアムはブロックチェーン技術を基盤にスマートコントラクトや分散型アプリケーション(dApps)の開発を可能にしており、その技術的進化は価格に大きな影響を与えます。
特に、Ethereum 2.0への移行やスケーラビリティ向上の取り組みが進む中で、取引コストの削減やエコシステムの成長が期待されています。また、DeFi(分散型金融)やNFT市場の拡大もイーサリアムに対する需要を押し上げる要因となっています。
しかし、規制の強化や他のブロックチェーンプロジェクトとの競争もリスク要因として考慮する必要があります。将来的には、グローバル経済の状況や投資家心理がETH価格にどのような影響を及ぼすかが注目されており、長期的な視点での分析が重要です。
イーサリアム(ETH)の買い方・購入方法
イーサリアム(ETH)の購入は、大きく分けて以下の3つの手順に沿って行います。
- 仮想通貨(暗号資産)取引所に登録する
- 銀行振込で日本円を入金する
- イーサリアムを購入する
詳細については購入方法の解説記事をご覧ください。
ETHを取扱う暗号資産取引所
イーサリアム(ETH)は、日本国内の暗号資産取引所を含む世界中の様々な取引所に上場しています。ETHを取り扱っている代表的な暗号資産取引所としては、以下のような取引所が挙げられます(2023年10月時点)。
【日本国内の暗号資産取引所】
・コインチェック
・ビットバンク
・SBI VCトレード
・ビットポイント
・ビットトレード
・OKJ(OKCoinJapan)
・LINE BITMAX
・Binance Japan
・GMOコイン
・コイントレード
・ビットフライヤー
・BTCBOX
・Himalaya Exchange Japan
・楽天ウォレット
・WhaleFin
・Zaif
・東京ハッシュ
・コインベスト
【海外の暗号資産取引所】
・BINANCE(バイナンス)
・KuCoin(クーコイン)
・Bithumb(ビッサム)
・Coinbase(コインベース)
・Kraken(クラーケン)
・Bitfinex(ビットフィネックス)
・OKX(オーケーエックス)
・Bybit(バイビット)
・Gate.io(ゲート)
・Bitget(ビットゲット)
・MEXC(エムイーエックスシー)
など
ETHを取扱うおすすめの国内取引所
ETH対応ウォレット
イーサリアム(Ethereum/ETH)を保管することができる代表的なウォレットとして以下のようなものが挙げられます。
・MetaMask(メタマスク)
・Trust Wallet(トラストウォレット)
・Ledger(レジャー)
・Trezor(トレザー)
イーサリアム(ETH)関連リンク
・イーサリアム公式サイト
・イーサリアム公式X
・イーサリアム公式YouTube
・イーサリアム公式Discord
・Github
・ホワイトペーパー
・エクスプローラー(etherscan)
・エクスプローラー(blockchair)
イーサリアム関連の注目記事はこちら
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:Freepikのライセンス許諾により使用