2010年に獲得したマイニング報酬を14年間保持
ビットコイン(BTC)が誕生して間もない2010年7月にマイニング報酬を獲得した謎のマイナーのウォレットが、約14年ぶりに活動を開始して50 BTCを仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)に移動させたことが「Lookonchain」の報告で明らかになりました。
このウォレットアドレスの持ち主は、ビットコインのマイニング報酬が1ブロックあたり50 BTCだった2010年7月14日にマイニングで50 BTCの報酬を獲得していたとのことで、その後は約14年間にわたって活動が見られなかったと報告されています。
CoinMarketCapのデータによると、2010年7月14日時点のビットコイン価格は約5円とされているため、このマイナーは当時250円相当のビットコインをマイニング報酬として獲得したことになります。
しかし、今回の送金時点における50 BTCの価値は約305万ドル(約4億9,000万円)相当とされているため、このマイナーはマイニングで獲得した50 BTCを保有し続けたことによって、250円を4億9,000万円にまで膨らませたことになります。
あるマイナーのウォレットが14年間の休眠状態から目覚め、7時間前に50 BTC(約305万ドル相当)をバイナンスに入金しました。
このマイナーは2010年7月14日にマイニングで50 BTCを稼ぎました。
アドレスは以下です。
1PDTDwpgRPdQaCcp3Th6zaMASgCcm3Jcm
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バイナンスへの送金は売却目的?
このマイナーがビットコインをBINANCEに送金した目的は不明であるものの、個人のウォレットから仮想通貨取引所に送金するのは売却目的であるケースが多いため、今回のマイナーも売却目的でバイナンスにBTCを送金したと考えられています。
最近では大手企業のビットコイン購入やビットコイン現物ETFへの資金流入などで巨額のBTCが購入されているため、50 BTCの売却が価格に大きな影響をもたらす可能性は低いと考えられますが、今回のマイナーは「サトシ時代」と呼ばれるBTC誕生初期にマイニングを行なっていた人物であると考えられるため、どのような考えでBTCの移動を決断したのかは気になるところです。
ビットコインの価格予想では「BTC価格は今回の強気相場で10万ドル(約1,600万円)を超える」という意見が数多く出ていますが、最近では長期間にわたってBTCを保有し続けていたクジラ(大口保有者)の巨額送金報告も多数行われているため、今後はそのようなクジラや初期投資家の動きにも注目です。
なお、最近ではシバイヌ(SHIB)の初期投資家が3年半保有し続けたSHIBを売却し、40万円を1億7,300万円に増やしたことなども報告されています。
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