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カルダノ待望の新ノード「Cardano Node 9.0.0」リリース|Changハードフォーク迫る

分散型ガバナンス本格導入に向けて着実に進歩

カルダノ(Cardano/ADA)のネットワークを支えるノードの最新バージョンとなる「Cardano Node 9.0」が2024年7月8日にリリースされたことが明らかになりました。

Cardano Node 9.0は以前から注目されていた最新バージョンのバリデータノードソフトウェアであり、カルダノ創設者であるチャールズ・ホスキンソン氏は先月9日に『Cardano Node 9.0の登場はChangハードフォークの準備が完了することを意味する』と説明しています。

Changハードフォークは、カルダノロードマップの最終段階となる「ヴォルテールの時代」における最初のハードフォークであり、カルダノを支えるステークプールオペレーター(SPO)の70%が新ノードを導入したらハードフォークが実施される予定だと報告されています。

ハードフォークが実施されるとヴォルテールの時代に正式に突入することになりますが、この「ヴォルテールの時代」ではADA保有者による投票などで重要な決定が行われる「分散型ガバナンス」の仕組みが本格始動することになります。

なお「Cardano Node 9.0」ではガバナンス機能の第1段階実装が開始される予定で、「Cardano Node 10.0」でガバナンス機能がフルサポートされると報告されています。

Node 9.0導入後の流れについて

今後の流れとしては、SPOの70%がノードのアップグレードした時点でハードフォークの日付が設定され、ハードフォーク実施後の90日間でデリゲート代表者(DReps)の投票権が有効化されると伝えられています。

デリゲート代表者(DReps)は「SPO」や「立憲委員会」と並ぶ3つのカルダノの重要なガバナンス機関の1つであり、カルダノに関する様々な提案に対し「カルダノコミュニティを代表して選ばれた投票代表者」として行動を行います。

現在主流の一般的なブロックチェーンでは、主要な団体や開発組織などがプロジェクトの重要な決定において大きな影響力を有していますが、分散型ガバナンスを本格導入したカルダノでは「カルダノ憲法」と呼ばれる重要なルールに基づいて、コミュニティ全体で重要な決定が下される形となります。

なお、チャールズ・ホスキンソン氏は2024年7月9日に「Node 9.0.0: Chang in a Box」というタイトルの動画で今回のアップグレードについて説明も行なっており、プロジェクトやコミュニティメンバーに対してDRepになることも奨励しています(※SIPOから日本語訳記事も公開されています)。

最近では、カルダノコミュニティ主導組織の日本支部となる「Intersect Japan Hub」が設立されている他、「カタリスト提案を日本語で確認できる日本語総合ポータルサイト」なども公開されているため、現在は英語が苦手な方でもカルダノの運営に積極的に関わることが可能になってきています。

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Cardano Node 9.0