ETH現物ETF、初日の出来高ランキングが判明
米国で2024年7月23日夜に取引が開始されたイーサリアム現物ETF(上場投資信託)の初日の取引量が10億ドル(約1,560億円)を超えたことが明らかになりました。
BloombergのETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏によると、23日時点で最も取引量が多かったのはGrayscale Ethereum Trust(ETHE)で、各ETFの取引量については以下のように報告されています。
名称(ティッカー) | 初日の取引量 |
Grayscale Ethereum Trust(ETHE) | 4億5,800万ドル |
iShares Ethereum Trust(ETHA) | 2億4,870万ドル |
Fidelity Ethereum Fund(FETH) | 1億3,730万ドル |
Bitwise Ethereum ETF(ETHW) | 9,430万ドル |
Grayscale Ethereum Mini Trust(ETH) | 6,380万ドル |
VanEck Ethereum ETF(ETHV) | 4,480万ドル |
Franklin Ethereum ETF(EZET) | 1,590万ドル |
Invesco Galaxy Ethereum ETF(QETH) | 1,200万ドル |
21Shares Core Ethereum ETF(CETH) | 860万ドル |
合計 | 10億8,340万ドル |
ETH ETFの初日の合計取引高は10億ドルに達しました。これは現物ビットコインETFの初日の取引高の23%に相当します。また、$ETHAは$IBITの取引量の25%を達成しています。
$ETHEと新たに登場した8つのETFの間には、+6億2,500万ドルの差があります(この差額の大部分が流入に変換されると期待されています)。
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ETH価格への影響と今後予想される動き
Grayscale Ethereum Trust(ETHE)は、すでに提供されていたイーサリアム投資信託商品をイーサリアム現物ETFに転換したものであるため、ローンチ後しばらくの間はETHEからの資金流出がイーサリアムに売り圧力をもたらす可能性があると懸念されています。
Grayscale(グレースケール)は、ビットコイン投資信託であるGrayscale Bitcoin Trust(GBTC)もビットコイン現物ETFに転換していましたが、ビットコイン現物ETFが取引開始された際にもGBTCからの資金流出が続いていました。
ただし、ビットコイン現物ETFのローンチ時にはGBTCから流出した資金が別のETFに流入していたため、今後は時間の経過とともに各種イーサリアム現物ETFへの流入額が増加していくことになると予想されています。
初日の取引量で2位・3位にランクインしているETHAとFETHは、世界最大の資産運用会社であるBlackRockとFidelityのETFで、ローンチ後の半年〜1年間は手数料割引も実施されているため、今後はこれらのETFへの資金流入がさらに増加する可能性があると予想されます。
なお、ETH価格はイーサリアム現物ETFの取引開始後に3,400ドル(約528,000円)付近まで下落したものの、その後は3,500ドル(約543,000円)まで回復しており、記事執筆時点では1ETHあたり3,442ドル(約534,453円)で推移しています。