スイ(SUI)が「Mysticeti」をメインネットにローンチしたと、2024年7月26日に発表しました。
Mysticetiは、DAG(Directed Acyclic Graph)ベースのコンセンサスプロトコルです。Mysticetiの導入により、従来の設計と比較してコンセンサス時間を80%短縮することに成功しました。
スイの発表によると、Mysticetiのテストネットにおけるパフォーマンスでは、コンセンサス時間は390ms・決済完了は640msという速度を記録し、最速のレイテンシー(遅延)を達成したと主張しています。
また、Mysticetiは前述した低いレイテンシーを維持しながら高いスループット(一定時間内に処理できるトランザクション)を維持可能で、スイによると10万TPS(Transactions Per Second)を処理できます。
Mysticetiの導入によって、ゲームやDeFiといった用途においてより高速でトランザクションを処理可能になり、ユーザー体験の向上に繋げることを目指しています。
どのブロックチェーンも、低レイテンシーかつ高スループットを提供することを目指しています。
Mysticetiの導入によって、スイは他のどのブロックチェーンよりも低レイテンシー・高スループットを実現しています。
スイは、Mysticetiのテストネットを2024年5月から運用しており約3ヶ月の時間を経て、メインネットに公開されました。
スイは、メタ(Meta)社において開発が中止されたDiem(旧Libra)から派生したブロックチェーンで、同系統のプロジェクトにはアプトス(Aptos)が挙げられます。
DeFiLlamaによると、2024年8月時点でのスイのTVL(Total Value Locked)は約600億円で、TVLランキング18位に位置しています。一方、アプトスは約450億円で22位に位置しており、スイにより多くの資金が集まっていることがわかります。
スイは、2024年上半期にはTVLランキングTOP10に迫ったタイミングも見られ、一時期TVLは1,000億円を超えていました。
また、DeFiの領域のみではなく、スイを開発するMysten labsはWEB2企業と提携する事例が多数見られます。2023年6月には日本企業のグリー社との提携、2024年4月にはTikTokを開発するバイトダンスの法人向けサービスを提供するバイトプラスとの提携などが発表されました。
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(SUI公式発表)