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NASDAQ「イーサリアム現物ETFのオプション取引」を申請

NASDAQ(ナスダック)のオプション取引所が、現物イーサリアムETF(上場投資信託)のオプション取引を米国規制当局に申請したことが明らかになりました。この動きは、仮想通貨市場における新たな投資商品の拡大を示唆しており、業界関係者から注目を集めています。

イーサリアムETFは、今年7月に上場したばかりの新しい投資商品です。モーニングスターの報告によると、これらのETFは上場以来約15億ドルの純流入を記録しており、投資家からの高い関心を集めています。その中でも、ブラックロックのiシェアーズ・イーサリアム・トラスト(ETHA)は注目を集めている一つです。

オプション取引の導入は、イーサリアムETFの普及に向けた重要な一歩となる可能性があります。オプションはETH主にヘッジファンドなどの機関投資家によって利用され、急激な市場変動からポートフォリオを守るために活用されます。実際に、8月5日にはイーサリアムの現物価格が28%急落するなど、仮想通貨市場の変動性の高さが改めて浮き彫りになっています。

一方で、米国証券取引委員会(SEC)はこれまで慎重な姿勢を崩していません。今年1月に上場された現物ビットコインETFについても、オプション取引の承認はまだ行われていません。7月にSECは、ナスダックISEを含む6つのオプション取引所に対し、現物ビットコインETFのオプション取引の上場決定にはさらに時間が必要だと述べています。

しかし、ETF市場の重要性は年々高まっています。ジャーナル・オブ・ファイナンシャル・プランニングの調査によると、フィナンシャルアドバイザーは9兆ドルに上るETF市場の投資フローの半分をコントロールしているとされます。さらに、2023年時点で10%以上のアドバイザーがオプションを活用して顧客のポートフォリオを管理しているという事実も、オプション取引の重要性を裏付けています。

現在、現物ビットコインETFは約500億ドル相当のビットコインを運用しており、仮想通貨ETF市場の中心的存在となっています。イーサリアムETFのオプション取引が承認されれば、さらなる市場の拡大や流動性の向上につながる可能性があります。

ナスダックの今回の申請は、仮想通貨ETF市場の更なる発展を示唆するものとして注目されています。SECの判断や、それに伴う市場の反応など、今後の展開が注目されます。

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