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NYSEアメリカン「現物イーサリアムETFのオプション取引」を申請

NYSEアメリカンが2024年8月7日に、現物イーサリアム(Ethereum)ETFのオプション取引を取り扱うための規則変更を米国証券取引委員会(SEC)に提案したことが明らかになりました。

NYSEアメリカンはニューヨークに位置している証券取引所です。今回、NYSEアメリカンによって申請されたオプション取引には「ビットワイズ・イーサリアムETF(ETHW)」、「グレースケール・イーサリアム・トラスト(ETHE)」、「グレースケール・イーサリアム・ミニ(ETH)」が含まれています。

オプションは対象の資産を、決められた期日までにあらかじめ設定した価格で取引する権利を保有者に与えるものです。一般論としてオプションを活用することで、価格変動のリスクを軽減するができます。リスクヘッジの方法が増えることで、投資家の利益にも繋がると見られています。

上記の点から、NYSEアメリカンは申請書においてオプション取引を許可することにより、投資家がイーサリアムに対して低コストで追加エクスポージャーを得ることができ、ポジションやETH関連商品に対するヘッジメカニズムを提供できると指摘しています。

今回の提案に対する返答は21日以内に行われる予定のため、米国証券取引委員会から2024年8月中には何らかの声明が行われる可能性があります。

一方で、まだオプション取引の承認には、ハードルが存在すると見られています。2024年1月に上場している現物ビットコイン(Bitcoin)ETFのオプション取引がまだ承認されていないためです。

米国証券取引委員会(SEC)は2024年7月に、オプション取引を承認するにはまだ時間が必要であるとコメントしています。この事例から、現物イーサリアムETFのオプション取引の承認についても、スムーズには進まないと見られています。

また、ナスダックとブラックロックも同様の申請を前日の2024年8月6日に行っています。

仮想通貨は性質上、ボラティリティが大きく価格変動のリスクも高いです。そのためオプション取引には一定の需要があり、期待の声も見られます。

現物イーサリアムETFは2024年7月の取引開始以降、活発に取引が行われています。2024年8月初旬の米国金融市場下落に伴って仮想通貨市場にも一定の影響が見られましたが、現物イーサリアムETFについては8月5日・6日の2日間続けて約70億円・約140億円規模の資金流入が見られました。

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