NSトークン発行で分散型プロトコルに移行
スイ(Sui/SUI)のブロックチェーン上に構築された分散型ネームサービスである「SuiNS」は2024年8月9日に、NSトークンと呼ばれるガバナンストークンを発行して、分散型プロトコルに移行することを発表しました。
Sui Name Service(SuiNS)は「@myname」などといったシンプルでわかりやすい名前を購入して、Suiのウォレットアドレスと紐づけることができるサービスであり、複雑なウォレットアドレスを簡単で覚えやすい文字列に置き換えることができるようになっています。
SuiNSは今回の発表の中で「Web3ネームサービスは公共財であるべき」との考えを示しており、誰もが自由にアクセスできるオープンな環境を構築するために分散型プロトコルへと移行することを決定したと説明しています。
誰でもアクセスできるオープンな環境の構築に向けた大きな一歩を発表します…
Sui Name Service(SuiNS)が分散型プロトコルになります!
SuiNSのNSトークンとは?
NSトークンは、Sui Name Service(SuiNS)に関する重要な決定にコミュニティメンバーが参加できるようにするためのガバナンストークンです。$NS保有者はオンチェーン投票メカニズムを通じてSuiNSに関する決定に参加することができます。
具体的には「プロトコルの開発と機能に関する決定、SuiNSの資金の使用方法、戦略的イニシアチブに関する決定」など様々な項目に関する決定に投票形式で参加することが可能で、これによってSuiNSの運営を分散型の仕組みで進めていくことができるようになっています。
また、NSトークン保有者には「割引価格で名前を購入できるようにする追加特典」も付与されると報告されています。
今回の発表では、NSトークンの分配方法に関する説明も行われており、具体的には以下のような割合でNSトークンを割り当てると説明されています。
割り当て先 | 割合 |
プラットフォーム運営資金 | 57% |
主要貢献者・初期支援者 | 28% |
コミュニティメンバー | 10% |
将来のガバナンス報酬 | 5% |
プラットフォーム運営資金として保管される57%のトークンは、プラットフォームの追加機能・サポート・メンテナンス・その他の必要な操作に関する助成金に充てられる予定で、これらのトークンはガバナンス投票には使用されないとも説明されています。
NSトークン保有者は、自分が保有するトークンの枚数に応じて投票に参加することが可能で、ガバナンスに積極的に参加するトークン保有者には報酬も用意されています。
今後はSuiNSのガバナンスについて議論するためのフォーラムも設立される予定で、ユーザーからの質問に対処して、プロトコル運営に関する議論を促進することに重点を置いて活動を進めていくと説明されています。
NSトークンのエアドロップに関する報告も
今回の発表では、NSトークンの最初のエアドロップ(無料配布)イベントとして「SuiNS(NS)Airdrop」という名称のソウルバウンドNFT(譲渡不可能なNFT)を配布したことも発表されています。
このNFTを受け取った人々は、後日NFTを開封することによってNSトークンを受け取ることができるとのことで、NFTには自分が受け取れるNSトークンの数量が記載されているとも報告されています。
NSトークンの詳細などは「SuiNSの公式サイト」で確認することができます。
SUI関連の注目記事はこちら