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仮想通貨ETFのオプション取引、提案撤回の報告続く|今後予想される展開は?

米証券取引所NASDAQ(ナスダック)がビットコインとイーサリアムの現物ETFを対象としたオプション取引の上場に関する提案を撤回したことが明らかになりました。

米証券取引委員会(SEC)が8月15日に公開した資料には、ナスダックが2024年8月13日にイーサリアムETFのオプション取引に関するルール改正案を取り下げたことが記載されています

この提案は2024年8月12日に連邦官報に掲載されていましたが、SECはこの提案に対するコメントを受け取らなかったとのことで、2024年8月13日にはナスダックが提案を撤回したと説明されています

ここ最近では「ニューヨーク証券取引所(NYSE)、マイアミ国際証券取引所(MIAX)、BOX Exchange」などといったその他複数の米証券取引所が仮想通貨ETFのオプション取引に関する提案を撤回したことも報告されています。

しかし、シカゴ・オプション取引所(CBOE)はビットコインETFのオプション取引に関する提案を一度取り下げた後、再提案を行なっているため、ナスダックなども数日から数週間以内には再度申請を行う可能性があると予想されています。

ブルームバーグのETFアナリストであるジェームズ・セイファート氏は2024年8月16日のX投稿で、NASDAQとNYSEの申請について次のようにコメントしています。

ナスダックとNYSEが、CBOEに続いてビットコインETFのオプション取引を許可する申請を取り下げました。CBOEの場合と同様に、数日から数週間以内に再申請されると期待しています。

さらに同氏は、「私たちは、ビットコインETFのオプション取引が今年の第4四半期に実現すると考えています。SECの最終決定期限は9月21日頃ですが、その後もOCC(オプション清算会社)とCFTC(商品先物取引委員会)による追加のステップが必要です」と発言しました。

複数の取引所が仮想通貨ETFのオプション取引に関する提案を撤回する中で、業界専門家は年内の実現可能性を示唆しています。

SECの決定やOCC、CFTCの対応など、今後の規制当局の動きが注目されます。市場参加者は引き続きこの分野の発展を注視する必要がありそうです。

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Souce:SEC資料
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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