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世界最大の資産運用会社ブラックロック「仮想通貨ETF」でも世界一を記録

世界最大の資産運用会社であるブラックロックの仮想通貨ETFの運用資産額が、グレースケールを超えて世界首位になったことを、ブロックチェーン分析企業のArkhamが2024年8月16日に発表しました。

仮想通貨関連の投資会社であるグレースケールは2013年に設立されて以降、米SEC(証券取引委員会)によって仮想通貨関連のETFが承認される前から関連の投資信託を長らく運用しており、代表的な存在になっています。

一方で、2024年1月からビットコインETFが承認されて以降はブラックロックなどの大手資産運用会社が多数参入し、より安価な手数料で商品を展開しています。この影響によって、グレースケールはシェアが減少しています。

ブラックロックのETF保有量が、初めてグレースケールを上回りました。

ブラックロックのETFであるIBITとETHAのブロックチェーン上の保有量が、グレースケールの同等のETF(GBTC、ETHEなど)を上回りました。

ブラックロックは現在、あらゆる関連企業の中で最大の保有量を記録しています。

Arkhamによると、2024年8月16日時点でブラックロックの仮想通貨ETFは約3兆1,390億円を運用しています。一方で、グレースケールの仮想通貨ETFは約3兆1,370億円であり、ブラックロックを下回りました。

仮想通貨関連のデータを提供しているSosovalueによると、2024年8月16日時点でブラックロックのビットコインETFである「IBIT」には1日あたり約30億円の流入が見られた一方で、グレースケールのGBTCは約107億円が流出しています。

イーサリアムについても同様の傾向が見られ、ブラックロックのイーサリアムETFである「ETHA」には1日あたり約15億円が流入する一方で、グレースケールの「ETHE」は約40億円が流出しています。

仮想通貨ETFにおいて上記のような傾向が見られるものの、グレースケールはETFではない仮想通貨ファンド「GDLC」を展開している影響で、仮想通貨ファンド全体の運用資産はブラックロックを上回っているとArkhamは指摘しています。

また、グレースケールは直近数ヶ月でアルトコイン関連の商品を投入するなどして、差別化を図っています。2024年7月にはFilecoin(FIL)Render(RNDR)など人工知能関連の銘柄を組み込んだファンドを投入しました。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=146.48円)

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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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