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ワールドコイン、顔認証技術で「World App」のセキュリティ強化

ワールドコイン(Worldcoin/WLD)は2024年9月19日に、World App(ワールドアプリ)のセキュリティ強化を目的として「顔認証機能」を一部地域で試験導入したことを発表しました。

顔認証機能は、Worldcoinの生体認証装置「Orb」で認証を行ったユーザーのみが利用できる機能であり、これによってオンライン購入・金融取引・安全なサインインアプリケーションなどでWorld IDのセキュリティが強化されると説明されています。

具体的には「Orb認証時に自分のスマホに保存されたOrb撮影画像」と「スマホで撮影したセルフィー画像」を比較して顔認証を行う仕組みで、それらのデータは自分のスマホにのみ保存されるとも報告されています。

顔認証に関する全てのプロセスはローカルデバイス上で行われる仕組みで、セルフィー画像を含む個人情報は鍵で暗号化した状態で自分のスマホのみに保管されるため、ユーザーは自分の重要情報を自分だけで管理できるとのことです。

顔認証の導入で、World IDのセキュリティをさらに強化しました 🫡

ワールドコインの開発組織「Tools for Humanity」の責任者であるクリス・ブレンデル氏は「World Appの顔認証技術はApple社のFace IDに似ているが、”照合するする画像がOrbによって取得されたものである”という点で違いがある」と説明しています。

Orbはスマートフォンよりもはるかに高いセキュリティを備えているため、Orbの画像とスマホのセルフィー画像を組み合わせることによって、より高レベルなセキュリティを保証することができるとのことです。

ワールドコインは個人情報を自分自身で管理できる仕組みを導入しているにも関わらず、依然としてプライバシー保護に関する懸念の問題に直面しており、現在はドイツ・フランス・イギリス・韓国・香港など複数カ国の当局によって調査が進められています。

しかし、その一方ではワールドコイン(WLD)やWorld IDの技術活用に向けた取り組みも進められていて、最近ではソラナ(Solana/SOL)基盤のDAppsなどでWorld IDを利用できるようになったことも発表されています。

最近では、日本国内で提供されているアプリなどでも「World ID」が利用できるようになっているため、今後はWLDやWorld IDの活用範囲がさらに拡大していくことになると予想されます。

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Souce:Worldcoin公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:Freepikのライセンス許諾画像を用いて作成