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Sui開発企業が分散型ストレージ「Walrus」の詳細発表|トークン導入やテストネット実施へ

Walrusの詳細が明らかに

Sui(スイ)を開発するMysten Labsが2024年9月17日に開催されたSui関連イベントで「Walrus」の詳細を発表しました。

WalrusはMysten Labsが開発する分散型ストレージおよびDA(データの可用性)プロトコルです。Mysten Labsが開発するL1ブロックチェーンのSui上に構築されています。2024年6月にWalrusの開発が発表されて以降、開発者向けのネットワークが提供されていました。

今回のイベントでは、Walrusのホワイトペーパーや、今後テストネットが実施される旨について発表されています。テストネットについては今年後半から開始される予定で、順調に開発が進んでいることが明らかになりました。

Walrusの特徴について、Mysten Labsが強調しているのがデータ・エンコーディング・アルゴリズムの「Red Stuff」です。WalrusのホワイトペーパーではRed Stuffについて「1回のパスで大きなファイルをエンコーディング可能で、処理速度が大幅に向上する」と記載されています。

その他にも、複数のノードを使用し分散的にデータの保存を行うため検閲などに対しての耐性を持つことが特徴として挙げられます。Mysten Labsは過去のブログで、ノードの3分の2がクラッシュした場合でも、障害への耐性を持つとアピールしました。

Mysten LabsはWalrusの用途について、NFTのデータストレージ、ロールアップの低コストなDAレイヤーなどに活用されることを想定しています。

Walrusのトークン「WAL」

今回のイベントでは、Walrusのトークンである「WAL」の用途・トークノミクスついても発表されました。WalrusはPoSを採用して運用され、WALはその中心のトークンとなります。

Walrusは独立したDPoSネットワークで、ネイティブ・ユーティリティー・トークンのWALによって管理され、WALを通してインセンティブも付与されます。

WALが導入するステーキングモデルでは、データを保存するノードはステーキング量に比例してデータを保存可能です。利用者から支払われた報酬は、ステーキング報酬という形でノードに対して配分される仕様になっています。

また、ノードには安定性をチェックするテストが実施されます。失敗するとステーキングが削減されるリスクがありますが、データを確実に保存するノードを確保可能です。

WALはガバナンストークンとしても機能し、さまざまな調整に投票できます。

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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:Walrus公式発表から引用