AFP「シードフレーズ解読に成功した」と発表
オーストラリア連邦警察(AFP)は2024年10月2日の声明で、シードフレーズの解読に成功し、約640万米ドル(約9.4億円/約930万豪ドル)相当の仮想通貨を押収したと発表しました。
AFPは9月に「ゴースト」と呼ばれる暗号化・匿名化メッセンジャーアプリの作成者を逮捕したことを発表し、その後捜査を続けていました。捜査は「クラーケン作戦」と呼称されており、今回の押収もクラーケン作戦の一環となっています。
AFPは、メッセンジャーアプリの作成者と見られている人物の自宅からデジタル機器を回収し、そのデジタル機器を分析してシードフレーズの解読に成功したと公表しました。
これにより、約640万米ドル相当の仮想通貨が押収されています。押収された仮想通貨はその後、AFPが保有する仮想通貨のストレージに転送されました。
今後、回収された仮想通貨は一時的に押収した資産用の口座に預けられ、犯罪防止や法執行活動に使用される予定になっています。
シードフレーズの解読方法は?
シードフレーズの具体的な解読方法については、複数の海外メディアが取材や考察を行っていますが、詳細は明らかになっていません。
シードフレーズや秘密鍵の解読は技術的に困難であることから一部では、直接解読したのではなく、リンクされたデバイスから引き出すことに成功したのではないかという指摘も見られます。
今回の声明にあたって、AFP幹部は「AFPと我々のパートナーの技術力は、違法行為による利益を隠そうとする組織犯罪グループに対処できる」と述べました。
AFPは声明で、クラーケン作戦はまだ継続中であり、これまでに46人を逮捕し、200kgを超える違法薬物や違法銃器を押収することなどに成功していると公表しています。
仮想通貨への警戒を強めるAFP
AFPは、仮想通貨関連の犯罪に警戒を強めています。8月に、仮想通貨投資詐欺に関する警告を声明で発表しました。声明では、過去1年間において約1億2,000万米ドル(約200億円/約1億8,000万豪ドル)が仮想通貨関連の詐欺被害によって失われたと述べられています。
仮想通貨関連の詐欺のみで、全体の投資詐欺額の半数に相当し、被害者は50歳未満が中心であるとも公表しました。
詐欺には、SNSやディープフェイクが活用されるケースが多く手口が巧妙化しており、注意喚起を行っています。
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Souce:オーストラリア連邦警察
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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