ユニスワップ(Uniswap/UNI)は2024年10月10日に、分散型金融(DeFi)のために設計された新しいイーサリアムL2となるUnichain(ユニチェーン)を発表しました。
Unichain(ユニチェーン)は、DeFiが抱える課題を解決するために開発された新しいイーサリアムL2であり、さらなる分散化を促進しつつ、高速・低コストな取引環境を提供すると説明されています。
ユニスワップは長年にわたってDeFi製品を展開指摘た経験から、DeFiが改善すべき点やイーサリアムのスケーリングを進めるために必要な要素を明確化したとのことで、「Unichainは複数のチェーン間で流動性を提供するDeFiの本拠地として構築されている」との説明がなされています。
Unichainは、オプティミズムのスーパーチェーン上に構築されたL2であるため、トレーダーは「Base」や「SNAX Chain」などといったスーパーチェーン内の他L2ネットワークから流動性を利用できるようになるとのことです。
ユニチェーンの具体的な特徴としては以下のようなもの挙げられています。
- 低コスト&分散化の促進
イーサリアムのスケーリングロードマップを活用し、スケーリングをさらに加速させるように設計。イーサリアムL1と比べてトランザクションコストを約95%削減し、今後はさらに削減していくことを予定。 - ほぼ即時のトランザクション処理
ユニチェーンは最初に1秒のブロックタイムでローンチされ、最終的には250ミリ秒未満に短縮される予定。高速なトランザクション処理によって、市場の効率が向上し、MEV(最小抽出可能価値)による価値の損失が低減される。 - シームレスなマルチチェーンスワップ
OP Labsと提携し、Superchain L2間での単一ブロッククロスチェーンメッセージングを実装。Superchain外のチェーンに対しても、ERC-7683のような取り組みを通じてインターオペラビリティを改善し、ユーザーがどのチェーンを使っているかを気にする必要がなくなるようにする。Unichainのローンチ直後に、UniswapとUniswap Walletにクロスチェーンスワップ機能を導入予定。 - Ethereumのスケーリングを共に進める
Unichainはモジュール式に設計されており、TEEベースのビルダーや検証ネットワークなどの機能は、さらなる分散化やユーザー体験の向上を目指した強力な新機能を組み込むために拡張可能。Unichainは、ブロックビルダーやノードソフトウェアを含めオープンソース(MITライセンス)であり、他のチェーンでも採用可能。
Unichainは2024年10月10日時点でテストネットが公開されており、2024年内にはメインネットもローンチする予定だと報告されています。
また、開発者向けツールキットである「Unichain Builder Toolkit」も公開されていて、ユニスワップ財団は「Unichain上での開発を支援するため開発者向け助成金やプログラム」も提供すると報告されています。
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Souce:Uniswap公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:Uniswap公式発表から引用