WLD無料送金・最大2倍の取引速度などを実現
ワールドコイン(Worldcoin/WLD)が独自のL2であるWorld Chain(ワールドチェーン)に移行したことが明らかになりました。
World Chain(ワールドチェーン)は2024年4月に発表されたワールドコイン独自のイーサリアムL2であり、「人間のために設計された新しいブロックチェーン」として紹介されています。
ワールドコインは仮想通貨WLDや分散型IDを管理できる専用アプリ「World App」を提供していますが、現在はこのアプリを起動すると「World Chainへの移行」を開始する承認ボタンが表示されるようになっています。
World Chainへの移行作業は非常にシンプルで、アプリ起動時に表示される画面で「移行を開始」のボタンをタップし、数分ほど待機すれば移行が完了する仕組みになっています。
移行が完了すると、全てのデジタル資産は自動的に「World Chain」へと移行する仕組みで、認証済みユーザーはWorld Appでの送金を無料で行うことができる他、最大2倍の速さで取引を完了できるようになると説明されています。
ネットワークの違いによる誤送金には要注意
なお、記事執筆時点では「World Chainへの移行」に関するワールドコインからの公式発表は確認できていないため、アプリでの移行作業完了後にWLDを外部送金する際には、利用するネットワークの違いなどによる誤送金に注意する必要があると考えられます。
ワールドコイン(WLD)を取り扱っている暗号資産取引所は複数存在しますが「Bybit」や「Bitget」などの取引所を確認したところ、WLD入金時のネットワーク選択画面には「ERC20」と「OP Mainnet」しか表示されておらず、「World Chain」の選択肢は用意されていませんでした(※2024年10月15日時点)。
WLDを異なるネットワーク宛てに送金してしまった場合には、送金ミスでWLDを失ってしまう可能性もあるため、移行作業完了後のWorld AppからWLDを送金する場合には「送金先がWorld Chainに対応しているか」などの確認を先に行うことが重要になると考えられます。
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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