ソラナETNにステーキング報酬導入
米大手資産管理会社VanEck(ヴァンエック)は2024年10月21日、欧州で提供しているソラナ(SOL)の指標連動証券(ETN)にステーキング報酬の仕組みを導入しました。
今回導入されたステーキング報酬は、ETNを購入するだけでソラナのステーキングによる報酬を自動的に受け取れる仕組みです。この仕組みはソラナのDelegated-Proof-of-Stake(DPoS)メカニズムを基にしており、バリデーターにSOLを委任することでステーキング報酬を得る形式です。
具体的には、ソラナのブロックチェーン上で得られる報酬が日々再投資され、その結果がETNの純資産価値に反映されます。投資家は個別にステーキングを行うことなく、この報酬を受け取ることができますが、25%の手数料が課されます。
これは2024年4月にVanEckがイーサリアム(ETH)のETNで、同様のステーキング報酬を導入した成功に続くものです。VanEckは非カストディアル方式を採用しており、ソラナのトークンはコールドストレージで保管されているため、高い安全性が確保されています。
この新たな取り組みは、仮想通貨ETN市場に新しい価値を提供します。ETNはETFと並ぶ金融商品であり、価格や株価指数に連動し裏付け資産を持たず発行体の信用力によって保証されます。
ステーキング報酬導入による投資家還元の仕組み
また、VanEckがソラナのETNに導入したステーキング報酬は、投資家への新たな還元方法を提供しています。この仕組みはソラナのブロックチェーンで得られた報酬が毎日再投資され、その結果がETNの純資産価値に反映されます。
VanEckはこの報酬に対して25%の手数料を課すことを明らかにしているため、投資家は手数料が差し引かれた額を受け取る形となります。しかし個別にステーキングを行わなくても報酬を得られるので、その影響により利便性が高く、ステーキングに関する技術的な知識を必要としない点が特徴です。
欧州ではこのようなステーキング報酬型のETNやETP(上場投資商品)が増加しており、ソラナを含む複数のアルトコインに対応した商品が登場しています。これにより投資家はより幅広い選択肢を持ち、暗号資産への分散投資が可能となります。
一方米国では、仮想通貨ETFにステーキング報酬を導入する仕組みはまだSEC(米証券取引委員会)による承認を得ていない状況です。
そのため、仮想通貨ETFにステーキング報酬を導入する仕組みはまだ提供されていません。今はソラナ現物ETFは申請中となっています。「VanEckソラナETN」はオランダのユーロネクスト・アムステルダム証券取引所に上場しており、約7,400万ドル(約112億円)の規模を運用しているため、承認を得られるか今後の動向が注目されます。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=151.73円)
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Souce:VanEck公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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