取引禁止期間の廃止を決定
HashPalette(ハッシュパレット)は2024年10月28日に、パレットトークン(PLT)とアプトス(APT)の引き換え後に設けられる可能性があった1年間のロックアップ期間(取引禁止期間)を廃止することを発表しました。
ハッシュパレットは2024年10月3日に「Aptos Labsへの株式譲渡」や「Palette ChainのAptos Network移行」などを発表しており、これによってパレットチェーン上で展開されている各種トークンもAptos Networkに順次移行することとなっています。
パレットチェーンのトークンである「PLT」はアプトスネットワークの「APT」に交換される予定で、当時の発表では『引換で取得されたAPTには1年間の売却禁止期間が設けられる可能性がある』と説明されていましたが、今回の発表では『一切の取引制限を設けないことを決定した』との説明がなされています。
ロックアップ期間(取引禁止期間)が設けられた場合には、PLTの引き換えでAPTを取得した人がそのAPTを1年間売却・取引できなくなり、価格変動で損失を抱える懸念などもありましたが、今回の廃止によってそのような懸念が排除されました。
なお、PLTとAPTの引換え期間については「暗号資産交換業者と協議を進め、短期間での強制的な交換が行われないよう、十分な引換え期間を今後設定する」との説明がなされています。
前回の発表内容と取引所の対応方針
PLTからAPTへの交換に関する更新情報
PLTからAPTへの交換について、今回新たに発表された内容は以下の通りです。
ロックアップ期間
PLTからAPTへのトークン交換に関しては元々「最大12ヶ月のロックアップ期間が設定される可能性がある」とアナウンスされていたが、トークン保有者が柔軟にAptosエコシステムに参加できるようにするために「一切のロックアップを実施しないこと」を決定した。これにより、トークン保有者は制限なく交換することができるようになる。
PLTトークンの交換
PLTからAPTへのトークン交換は2024年11月下旬に開始される予定で、交換レートは「PLT 1 = APT 0.00339139」となる。Aptos Foundationは、関連する暗号資産交換業者と密接に連携し、トークン保有者に対して透明でスムーズなプロセスを提供することに努めている。
ELFトークンの移行
PLTからAPTへのトークン交換に加えて、ELFトークンもPalette ChainからAptosネットワークに移行する。この移行は、Palette Chainエコシステム全体をAptosネットワークのスケーラビリティとセキュリティに適合させるための取り組みの一環であり、これによってELFトークン保有者もAptosの優れた機能の恩恵を受けることができる。
コミュニティイベント
コミュニティとのさらなる交流を図るために、Aptos Foundation、Aptos Labs、HashPaletteはミートアップイベントを開催し、トークン保有者がチームと直接コミュニケーションする機会を設ける予定。このイベントには、Aptosチームの主要メンバーも参加する予定。
PLTトークンの交換に関する詳細
PLTトークンの交換に関する詳細については以下のように報告されています。
交換期間の開始
PLTトークンのスワップは2024年11月下旬に開始される予定。ただし、当該交換の開始時期は暗号資産交換業者との協議により変更される可能性がある。
ELFトークンのAptosネットワークへの移行のタイムラインは後日発表。詳細なスケジュールと手順については、暗号資産交換業者と事前協議の上、スムーズな引換えをサポートするために、トークン保有者に事前共有する。
交換期間の終了
トークン交換期間は、今後暗号資産交換業者との協議の上で十分な期間が設定され、短期間で強制的に交換されることはない。これによって「トークン交換期間が短期で終了し、直近の税計算に影響が出るのではないか」というユーザーの懸念に対応する。
暗号資産交換業者との連携
Aptos FoundationおよびHashPaletteは、PLTトークンの交換およびELFトークンの移行が安全かつ効率的に行われるよう、関連する暗号資産交換業者と密接に連携することに努める。
ただし、 PLTを取り扱う全ての暗号資産交換業者が現時点でAPTを取り扱っているわけではないため、Palette Chain終了に伴うトークンの移行の方法やスケジュールは、暗号資産交換業者ごとに一律とはならない可能性があることに留意する必要がある。
日本国内の注目ニュース
Souce:HashPalette公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:HashPalette公式発表から引用