ウォール街のBTC保有量大幅増を予想
米大手資産運用企業バーンスタイン(Bernstein)が2024年10月に公開したレポートで「ビットコイン(BTC)の価格は2025年末までに20万ドル(約3,041万円)に達する可能性がある」との予想を示したことが明らかになりました。
今回の価格予想は、VanEckのデジタル資産リサーチ部門の責任者であるマシュー・シーゲル氏がバーンスタインのレポート内容をXで共有したことによって判明したもので、共有されたレポート画像の中には「2024年末までにウォール街がサトシ・ナカモトに代わるビットコインのトップウォレットになると予想される」と記載されています。
世界の資産運用会社10社は現在、規制されたETFとしてビットコインを約600億ドル相当保有している。この数字は2022年9月時点では120億ドルほどだった。2024年末までには、ウォール街がサトシに代わるビットコインのトップウォレットになると予想される。
我々はこの新たな機関投資家の時代によって、ビットコイン価格は2025年末までに20万ドルの高値に達する可能性があると考えている。このブラックブックでは、ビットコインの急激な上昇に支えられてビットコインエコシステムに出現した複数の投資手段について詳しく説明する。
伝説のリサーチブローカーであるバーンスタインが、ビットコインに関する有名な「ブラックブック」の最新号を公開しました!
BTCが2025年末までに20万ドルに達する理由や、上場しているビットコインマイニング企業が業界を引き続き統合する方法について、160ページにわたり詳しく説明しています。
ビットコイン価格上昇が予想される理由
ビットコインの価格上昇が予想される理由としては「マイナーの売り圧が減少する中で、ビットコインの需要が増加することによって、BTC価格が上昇する」といったものがあります。
バーンスタインは今回のレポートで「BTCマイナーは業界を統合して、AI関連のエネルギー需要から利益を得ることで、半減期後の不況から回復しようとしている」ということを説明しているため、BTC価格上昇への期待感なども相まってマイナーの売り圧が減少する可能性があると予想されます。
また、ブラックロックやフィデリティなどの大手企業が提供している現物ETFの需要増加によって、ビットコインやその他のETFが買われるようになり、ビットコイン価格上昇が後押しされることも予想されています。
記事執筆時点におけるビットコイン価格は1BTCあたり1,000万円を超えている状況です。そのため、バーンスタインの予想が当たれば約1年間で価格が約3倍以上に跳ね上がることになります。
ビットコインは2008年に運用が開始されてから現在までに高い人気を集め、価格も高騰し続けている仮想通貨です。今後も、ビットコインは高騰を続けていくことが予想されていますが、最終的にどこまで価格が高騰するのかが注目ポイントになります。
バースタインはアメリカにある大手投資会社
バーンスタインは「アライアンス・バーンスタイン」というアメリカ合衆国 ニューヨーク州に拠点を置く大手投資会社です。
アライアンス・バーンスタインは、主に株式・債券・マルチアセット・オルタナティブ運用などのさまざまな投資商品の提供を行いグローバルに資産運用業務を展開している企業です。
日本国内では「アライアンス・バーンスタイン株式会社」として投資信託や年金運用、金融商品取引業などを行っています。
ビットコイン価格予想では、非常に多くの専門家やアナリストが10万ドル〜20万ドルへの価格上昇を予想しているため、バーンスタインの価格予想も比較的現実的なものであると考えられます。
BTC価格予想では大幅上昇を予想する意見が多数語られていますが、仮想通貨市場は不安定で予期せぬ暴落が起きることもあるため、実際に投資を行う際には無理のない範囲で慎重に選択を行うことが重要です。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=153.90円)
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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