BINANCE(バイナンス)は2024年11月8日に、BINANCEのベンチャー部門である「Binance Labs」が分散型科学(DeSci)関連のプロジェクトである「BIO Protocol」に投資し、DeSci分野に初進出したことを発表しました。
BIO Protocol(BIO)は、初期段階にある科学研究の資金調達と商業化の方法をブロックチェーン技術で変革する先駆的なプロトコルであり、世界中の科学者・患者・投資家が新薬や治療法を共同で資金調達・開発し、共同所有することを可能にするプラットフォームを構築しています。
このプロトコルは、希少疾患や長寿研究、新興の健康課題といった分野で、従来の科学資金調達の課題を解決する革新的なアプローチを提供すると説明されています。
BIOのネットワークには現在、凍結保存・女性の健康・精神衛生のためのサイケデリックなど様々な分野に焦点を当てた7つの「BioDAO」が存在するとのことで、今後はロングCOVID(コロナ後遺症)や希少疾患の治療法加速、量子生物現象を観察する量子顕微鏡の開発など範囲をさらに拡大するとも報告されています。
今回の資金調達はBioDAOのエコシステム拡大を促進するものであり、具体的には「コミュニティやトークノミクスのサポートを提供するサービスプロバイダーのネットワークを強化する」と説明されています。これによって「科学分野の資金調達や推進のための自律的なインフラを構築する」というBIOのビジョン実現に近づくことができると期待されています。
仮想通貨やブロックチェーンの技術は様々な分野に活用されていて、最近では分散型物理インフラネットワーク(DePIN)なども注目を集めていますが、今後は分散型科学(DeSci)の分野も発展していく可能性があると期待されます。
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Souce:BINANCE公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:BINANCE公式発表から引用