2028年4月に740,000ドル到達の可能性
米国の仮想通貨ヘッジファンド「Pantera Capital」の創業者であるダン・モアヘッド氏は、2024年11月26日に公開したブログ記事の中で「ビットコイン(BTC)の価格は2028年4月に74万ドル(約1億1,240万円)になる可能性がある」との予想を語りました。
Pantera Bitcoin Fundは1,000倍のリターン達成
今回のブログ記事は、Pantera Capitalが2013年に設立したビットコイン特化の投資ファンド「Pantera Bitcoin Fund」が1,000倍のリターンを達成したことを報告するもので、米大統領選後の需要急増によってファンドの価値はさらに30%上昇し、手数料・経費控除後の生涯リターンは131,165%に達していると報告されています。
ダン・モアヘッド氏は今回の記事で1,313倍のリターン達成を報告していますが、「正直なところ、今後も非常に魅力的なリターンが続くと確信している」とも語っています。
紀元前1000年に金を買うようなもの
同氏は過去の言葉を引用する形で「今ビットコインを買うのは紀元前1000年に金を買うようなものだ」と説明しており、金融資産の大部分はまだビットコインに触れていないため、残りの資産がビットコインに流れるとさらに大幅な上昇が起きる可能性があるということを説明しています。
ビットコインに投資する企業はこの数年間で徐々に増えてきていますが、2024年時点では金融資産の95%が本格的なポジションを取っていない状況にあるとのことです。
しかし、現在は米国で仮想通貨規制が明確化される動きが出ていて、複数のビットコイン現物ETFが提供されている他、ドナルド・トランプ氏の大統領就任も決定したため、今後は仮想通貨業界に追い風が吹き、ビットコイン採用の流れが加速すると予想されています。
1BTC=1億円超えはあり得ない数字ではない
ビットコイン価格については「BTC価格は平均するとほぼ毎年倍増している」と説明されていて、11年前にファンドを立ち上げて以降の複合成長率は88%をキープしていると説明されています。
74万ドル(約1億1,240万円)という強気予想はこの傾向が今後も続くと仮定した場合の価格予想で「過去が必ずしも未来を予測するというわけではないが、この傾向が続けばビットコイン価格は2028年4月に74万ドルに達する。数年かかるが実現する可能性は十分にあると思う」とコメントされています。
1億円超えの価格予想は非現実的なものにも見えますが、ダン・モアヘッド氏は「1BTCが74万ドルに達した場合の時価総額は15兆ドルであり、金融資産全体の時価総額は500兆ドルであるため、決してあり得ない数字ではない」と語っています。
長期的に成長を続けるビットコイン
ビットコイン(BTC)の時価総額は成長し続けており、記事執筆時点の時価総額は286兆円に到達しています。これは「サウジアラムコ、銀、メタ、テスラ、バークシャー・ハサウェイ、TSMC」などの時価総額を上回るものです。
「Infinite Market Cap」で公開されている株式・コモディティの時価総額ランキングでは「Microsoft、Amazon、Google」に続く形でビットコインが7位にランクインしているため、このまま成長が続けば世界的大企業を超えて時価総額ランキングTOP3にランクインする可能性もあると考えられます。
現在はドナルド・トランプ氏が米大統領選挙で勝利したことなどを受けて、企業や国家規模でビットコインを採用しようとする動きも拡大してきているため、今後はビットコインの成長がさらに加速する可能性があると期待されています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=151.88円)
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Souce:Pantera Capital
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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