マイクロストラテジー、さらなるビットコイン取得へ
マイクロストラテジーは2024年12月23日に、SECに提出した暫定委任状説明書の中で、ビットコイン(BTC)取得のために株式を増加させる方針を明らかにしました。
マイクロストラテジーは、積極的にビットコインを取得している企業です。直近では、12月16日から22日にかけて、約5億ドル(約770億円)を取得したと発表しました。
ビットコイン取得の一環として、マイクロストラテジーは21/21プランを10月30日に発表しました。21/21プランとは株式から210億ドル(3.2兆円)、債券から210億ドルを調達し、計420億ドル(約6.5兆円)をビットコインの取得にあてる計画のことです。
今回、SECに提出された書類で、21/21プランの実行に向けて特別株主総会を開くことが明らかになり、優先株の発行可能株式を500万株から10億500万株へ、クラスA株の発行可能株式を3億3000万株から103億3000万株に増加させることが提案されています。
発行可能株式を増加させることで、必要に応じて株式を発行する柔軟性をもたせることが可能です。
取締役に向けてのインセンティブ計画も提案されており、新たな取締役に向けて自動的に株式を付与する方針が明らかになりました。背景として、デジタル資産の管理に精通した人材の確保などを挙げています。
仮にこの提案が承認された場合、マイクロストラテジーはビットコインを取得するための財政基盤が整備されます。
21/21プランのインパクト
マイクロストラテジーの21/21プランのインパクトは、市場から注目されています。420億ドルの調達は、3年かけて行われる予定です。
21/21プランが実行された場合、約58万BTCを取得する可能性があります。ビットコインは毎日450枚マイニングされ、次の半減期は2028年3月前後の予定です。このことから、次の半減期までにマイニングされるビットコインを全て取得する可能性を指摘されています。
また、1日あたり4,000万ドル(60億円)の買い圧力が3年間にわたって、継続する可能性があります。現在、マイクロストラテジーは約44万BTCを保有しており、総供給量の約2%を占めている状態です。今後、マイクロストラテジーが占めるビットコイン保有割合は、数倍高くなる可能性があります。
仮想通貨業界やコミュニティは、マイクロストラテジーの大胆な計画を注視しており、期待や懸念の声が見られています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=155.2円)
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Souce:SEC
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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