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ビットコイン「74,000ドルまで急落する可能性」著名アナリストが警告

74,000ドルまでほぼサポートなし

Xで11万人以上のフォロワーを有する著名アナリストのアリ・マルティネス氏(@ali_charts)は2025年1月8日に、ビットコイン(BTC)が92,000ドル(約1,452万円)のサポートを維持できなかった場合、74,000ドル(約1,167万円)まで急落する可能性があると警告しました。

これは92,000ドル〜74,000ドルの間にほとんどサポートが存在しないことが理由で、売り圧増加でビットコイン価格が92,000ドルのサポートを下回った場合には、74,000ドルまで急落する可能性があると指摘されています。

売り圧力が高まり、ビットコインが92,000ドルを下回ると問題が発生する可能性があります。このレベルを割り込むと、サポートがほとんどないため、74,000ドルまで急落する可能性があります。

現在はロングポジションが増加傾向

マルティネス氏はビットコイン価格が急落する可能性があることを警告していましたが、9日の投稿では「BINANCE(バイナンス)のトレーダーの66.38%はビットコインの反発を予想している」とも報告しています。

ビットコイン価格が102,000ドル付近まで上昇していた1月6日時点では56.59%がビットコインをショートしていたものの、93,000ドル付近まで下落した1月9日時点ではショートが33.62%まで減少して、ロングが66.38%まで増加しているため、トレーダーの多くはショートからロングにポジションを持ち替えている可能性があると予想されます。

現在、Binanceのトレーダーの66.38%がビットコインの反発を予想しています!彼らは私たちの知らない何かを知っているのか、それとも多くの人々が清算される寸前なのか。

なお、マルティネス氏は8日の投稿の最後に「ビットコインは短期的には98,600ドル(約1,557万円)まで回復する可能性があるように見えるが長期的には注意が必要である」と要約しており、ビットコインの価格急落に警戒を促しています。

BTCは一時反発、1時間足チャートは12本連続で陽線記録

ビットコイン価格は本日10日の午前5時頃、一時的に91,000ドル台まで下落しましたが、その後は一度反発して記事執筆時点では95,000ドル付近まで回復しています。

また、反発後はBTC/USDの1時間足チャートにおいて12本連続で陽線が続く異常な状態が続いているため、現在の異常な値動きには注目が集まっています。

2025年1月2日〜2025年1月10日 BTC/USDの1時間足チャート(画像:TradingView)

一見するとビットコイン価格はこのまま回復に向かうようにも見えますが、最近では「米司法省がシルクロード関連のBTC売却を承認したこと」も報告されており、BTC価格が再び下落すればロングポジションの大量ロスカットが続く可能性もあるため、引き続き警戒は必要であると考えられます。

2025年の長期的なビットコイン価格ではさらなる上昇を予想する意見が数多く出ていますが、昨年末には複数の著名アナリストが60,000ドル〜70,000ドルへの下落を予想していたため、実際にビットコインを購入する場合は下落リスクがあることも考慮しておくことが重要です。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.75円)

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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用