ブロックチェーン(Blockchain)のスタートアップ企業「オーブス(ORBS)」は、韓国のインターネットサービス会社「カカオ(kakao)」の子会社である「グラウンド・エックス(Ground X)」と戦略的業務協約(MoU)を締結したことを8月29日に明らかにしました。
こちらから読む:ブロックチェーンスタートアップ「ORBS(オーブス)」とは?
イスラエルのブロックチェーン企業である「ORBS(オーブス)」は、昨年の11月に設立されたORBSの系列会社「HEXA LABS(ヘキサ・ラボラトリーズ)」を通じて、ブロックチェーン技術の活用を検討している企業に対して、関連する技術を支援する事業を行なっています。
今回のパートナーシップに伴い、ORBSは韓国・ソウルに新しい事務所を立ち上げ、5人の常勤従業員とともに現地でのビジネス開発を推進していきます。
両社は今回のパートナーシップを通じて、
・ブロックチェーンプラットフォームのコード開発とセキュリティ検査などの技術協力
・それぞれが開催するハッカソンイベントに技術的パートナーとして参加
・事業開発支援と協力
・共同リサーチ記事を出版
といった取り組みを行いながら、協力関係を継続していくことを計画しています。
ORBSの共同設立者Uriel Peled氏(左)とGroundXの最高経営責任者Jason Han氏(右)
(写真:Ground X)
Ground X:ハン・ジェソン(Han Jason)氏のコメント
「Ground X」の最高経営責任者(CEO)であるHan Jason(ハン・ジェソン)氏は、
「今回のMoU締結は、GroundXの『Blockchain Tech Alliance』計画の一部である」
と述べており、今度はより良いサービスや環境を整えていくために、国内外の優れたブロックチェーン企業と協力していく計画であることを語りました。
今後は、より完成度の高いブロックチェーンプラットフォームの開発を行い、健全なブロックチェーンエコシステムを構築するために、国内外の優れたブロックチェーン企業や機関と協力していく予定です。
また同氏は「プラットフォームの技術だけでなく、セキュリティや分散型アプリケーション(Dapps)などのブロックチェーン技術全般に渡って協力体系を構築する」と付け加えています。
ORBS:ユリエル・ペレド(Uriel Peled)氏のコメント
ORBSの共同設立者であるUriel Peled(ユリエル・ペレド)氏は、今回のパートナーシップを通じて、「両社のプラットフォームの『技術的な進化』と『ビジネス向けDapps』の開発環境を発展させる」と説明しながら、韓国市場への参入について次のように語っています。
カカオのような大手企業が積極的にブロックチェーン業界に参入しているだけでなく、フィンテック・モバイル決済市場が急速に発展している韓国は、ブロックチェーン業界をリードする世界的なリーダー国になる可能性を備えている。
ユリエル氏は、先月BITTIMESとのインタビューの中で、ブロックチェーン技術の具体的な活用事例が3〜5年後に目に見える形になって現れてくると語っており、長期的な視野で計画に取り組んでいることを明かしています。
また今年の10月にはORBSのメインネットの公開も予定しているとのことなので、今後もさらに大きな発表が続くことが予想されます。世界的に大きな注目を集めながらも、以前から謎が多いとされてきたORBSからの新しい発表には今後も注目です。
ユリエル・ペレド氏との独占インタビューの内容はこちら