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Air France KLM:ブロックチェーンで情報管理・コスト削減へ ー Winding Treeと提携


ブロックチェーンを活用して旅行・航空業界の問題解決に取り組んでいる「Winding Tree(ワインディング・ツリー)」は、世界でもトップ5に入るとされる大手航空会社「エールフランス(Air France)ーKLM」と提携しました。両社はBlockchain技術で情報の管理を行い仲介者を減らすことによって、コストを削減することを目指しています。

こちらから読む:航空会社が「ブロックチェーン」を導入するメリットとは?

Winding Tree(ワインディング・ツリー)とは

Winding Tree(ワインディング・ツリー)とは、2017年に創設された非営利のブロックチェーン企業です。

Winding Treeによると、これまでのオンライン旅行代理店市場では少数の大手企業が市場全体の95%を占めていたとのことで、そのような環境の影響によって、新たなビジネスや新興企業が参入できない状況になっており、ホテルや航空会社には高額な手数料が課されていたとされています。

このような問題を解決するために「分散型の旅行供給システム」を提供している同社は、「航空会社やホテル」などの企業と「旅行代理店」などの橋渡しを行なっており、それらの企業間で行われる取引に使用されるイーサリアムベースの独自トークン「Winding Tree(LIF)」を発行しています。

Winding Treeが提供しているサービスでは、スマートコントラクトが利用されており、ホテルの空室情報や航空機のチケット情報などが管理できるようになっています。航空会社やホテルなどの企業は「Winding Tree」のプラットフォーム上で直接サービスを提供することができるようになるため、仲介者を削減することが可能になり、これまでに問題となっていた高額な手数料を排除することができる仕組みとなっています。

ブロックチェーンでより良い旅行サービスを

旅行・航空業界は非常に競争が激しい業界でもあり、顧客は僅かな金額の差にも非常に敏感であるため、無駄なコストをいかに削減するかが重要な一つの課題にもなっています。そのような問題を解決することを目指している「エールフランスーKLM」は、「Winding Tree」が提供しているブロックチェーンプラットフォームを活用して仲介者を減らすことによって、『ユーザーや関連企業により多くの利益をもたらし、利用者のニーズに合わせたより良い旅行ソリューションを提供することができる』と語っています。

「エールフランス‐KLM」のSonia Barrière(ソニア・バリアー)氏は、『ブロックチェーン技術を使用することによって、旅行業界に革新をもたらすことができる』と語っています。

「Winding Tree」はすでに、
・ルフトハンザ
・スイス航空
・ニュージーランド航空
・オーストリア航空
・ブリュッセル
・ユーロウイングス
などの航空会社とも提携しているため、「エールフランス‐KLM」はこれらのグループの新しい仲間として加わることになります。Winding Treeはこの他にも、世界第2位のホテルフランチャイズチェーンである「ノルディック・チョイス・ホテルズ(Nordic Choice Hotels)」などをはじめとする複数のホテルとも提携してます。

より多くの企業と「Winding Tree」の提携が進むことによって、旅行・航空業界はさらに魅力的なサービスを低価格で提供できるようになっていくでしょう。

航空業界でも活用が進む「ブロックチェーン」

ブロックチェーン技術は、すでに航空業界で広く活用されています。
仮想通貨決済が導入されている空港や航空会社も報告されており、ブロックチェーン技術を用いてチケット情報を管理する取り組みや、航空機のメンテナンス記録をブロックチェーン上で管理するといった新しい活動なども始まっています。

世界中で利用できる「万国共通のお金」として期待されている仮想通貨や、重要な情報の管理に役立つことなどでも大きな注目を集めているブロックチェーン技術は、今後もより多くの航空会社で役立てられていくことになるでしょう。