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アリババグループ:仮想通貨「Alibabacoin」のABBC財団買収か ー 価格も上昇


仮想通貨アリババコイン(Alibabacoin/ABBC)を運営している「ABBC財団」を、中国のeコマース大手である「アリババ・ホールディング・グループ(Alibaba Holding Group)」が買収する可能性に一部で注目が集まっています。以前から商標権侵害などの話題で取り上げられていた両社は、現在和解する方向で話が進んでいると伝えられており、ブロックチェーン関連の新しいビジネスにも影響するのではないか?と期待が高まっています。

こちらから読む:ブロックチェーン関連の特許出願数世界一「Alibaba」

Alibaba商標権侵害問題 ー「買収」で最終決着?

ドバイを拠点とする「アリババコイン財団(ABBC財団)」と、中国のeコマース大手である「アリババグループ(Alibaba Holding Group)」は、以前から商標権に関する争いを起こしています。一見すると同じ企業が運営していると考えられるこの2つの企業は実際には何の関係も持っていないため、アリババグループ側は2018年4月に商標権侵害で「ABBC財団」を提訴しています。

ABBC財団は、自社の名前はアリババグループから取ったものではなく、イスラム世界における神話などを元にした物語集「千夜一夜物語」の登場人物「アリババ」を由来にしているものだと主張しています。

この両社の議論はその後も続けられてきましたが、「ABBC財団は1ヶ月ほど前にアリババグループに和解を提案した」とされており、この提案に対してアリババグループは『ABBC財団を買収することに興奮している』と述べていると報じられています。

世界で最もブロックチェーン関連の特許を取得している企業でもあるアリババグループは、新しい分野に事業を拡大する機会を模索しているため、「アリババコイン財団」を買収することは理にかなっていると考えられます。両社のトラブル追ってきた人々は、今回の買収提案によって最終的な決着がつく可能性は高いと考えています。

アリババコイン(Alibabacoin/ABBC)の価格|2018年10月20日

アリババコイン(Alibabacoin/ABBC)は、
・Coinsuper
・Coinbene
・Ooobtc
・Dragonex
・Idax
・Topbtc
・Rightbtc
・Sistemkoin
・Bitforex
・Bit-z
の10種類の仮想通貨取引所に上場しており、2018年10月20日の時点では「1ABBC=約123円」で取引されています。

2018年10月16日の時点までは約44円で取引されていたものの、その後は急速な価格の上昇が続いており、二日後18日には約174円を記録しています。

2018年10月20日 ABBCのチャート(引用:coingecko.com)

アリババグループは、ブロックチェーン人工知能(AI)IoT、クラウドコンピューティングなどを活用して新しい事業展開に取り組んでいます。アリババグループのJack Ma(ジャック・マー)氏は最近『ブロックチェーン技術がキャッシュレス社会の鍵となる』とも語っており、本格的な事業展開に期待が高まっています。

Alibabaグループは今年の6月に『ブロックチェーンベース・デジタルウォレット・クロスボーダー送金サービス』を発表しており、国際送金をわずか3秒で完了することを実現しています。ジャック・マー氏はこの当時、「ブロックチェーン技術を使用することによって、最終的に送金費用を”ほぼ0″にすることを目指している」と語っており、ブロックチェーン技術の利点を存分に活用していく意思を表明しています。

このような状況での「アリババコイン財団」買収の話題やアリババコインの価格上昇は、今後注目すべき事柄の一つと言えるでしょう。

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