ジャック・マーがブロックチェーン技術の国際送金で3秒台を実現

by BITTIMES

アリババ創業者Jack Ma(ジャック・マー)氏が率いる金融関連会社『Ant Financial(アント・フィナンシャル)』は、新しいブロックチェーンベースの国際送金サービスの試験に成功したことを発表しました。

ブロックチェーンベース・デジタルウォレット・クロスボーダー送金サービス

ant-financial

中国のAmazonと言われているECサイト『Alibaba(アリババ)』の関連会社であるAnt Financialは、香港で働く数十万人のフィリピン人を支援し、海外送金費用を大幅に削減するために、香港とフィリピン間をつなぐ『ブロックチェーンベース・デジタルウォレット・クロスボーダー送金サービス』を開発しました。

Ant Financial(アント・フィナンシャル)とは

Ant Financial(アント・フィナンシャル)は、中国のアリババグループの金融関連会社です。
世界最大のオンライン決済プラットフォームである『Alipay(アリペイ)』と、世界最大のマネー・マーケット・ファンドである『余額宝(ユエバオ)』を運営している同社の企業価値は、2017年1月まででおよそ600億ドル(約6兆5,742億円)と評価されています。

Alipay(アリペイ)

Ant Financialが提供している非接触型決済サービスである『Alipay(アリペイ)』は、ブロックチェーン技術を適用して送金プロセスを合理化することによって、送金スピードやコストを大幅に改善し、プロセスの透明性を高めながら、国際間で送金を行う際のセキュリティ対策を強化しました。

フィリピンの『GCash』と香港の『AlipayHK』の間で利用可能なこのサービスは、取引手数料をはるかに抑えた競争的な為替レートで24時間のリアルタイムの送金を提供しており、ユーザーはAlipayHKの携帯電話アプリケーションを少しタップするだけで、GCashユーザーにわずか3秒でお金を転送することができます。

これはこれまで"4秒"で国際送金を処理すると言われてきた仮想通貨リップル(XRP)を上回ることを意味します。

この実験が成功したことによって、AlipayHKのユーザーは携帯電話を使用してフィリピンのGcashに安全で透明性の高いリアルタイム送金を行うことができるようになりました。

Jack Ma(ジャック・マー)氏のコメント

jack-ma

Alibabaの共同設立者であるJack Ma(ジャック・マー)氏はこのプロジェクトについて、「ブロックチェーン技術を使用することで、最終的には送金費用をほぼゼロにすることを目指している」と語っています。

また、オンラインニュースメディアであるCnLedgerに対しては次のように語っています。

「国境を越えた送金を達成するためにブロックチェーンを使用することは、私が過去6ヶ月間で最も懸念してきたプロジェクトの1つです。今後このサービスは香港から世界中に持ち出されるようになるでしょう。」

彼は香港で行われたイベントの中で、「ブロックチェーンは一晩で金持ちになるための技術であってはならず、社会的な問題を解決し、データプライバシーの保護、持続可能な開発、緑の問題を解決しなければならない」と語り、「それらの技術が将来に与える影響は計り知れないものがある」と述べています。

「ブロックチェーンは、一晩で金持ちになれる技術であってはいけません。世界には銀行口座を持たない17億人の人々がいますが、そのほとんどの人には携帯電話があります。ブロックチェーンが人類の未来に及ぼす影響は、私たちの想像をはるかに超えているかもしれません。」

しかしマー氏は以前「ブロックチェーンはバブルではないものの、ビットコイン(BTC)はバブルかもしれない」とも語っており、「少なくともAlibabaの内部では、ブロックチェーンはデジタル時代のプライバシーとセキュリティの問題に対処するソリューションでなければならない」と付け加えました。

Ant Financialは公式の発表の中で「ブロックチェーンAI、セキュリティ、IoTおよびコンピューティング機能の開発に引き続き投資し、次世代のためのグローバルテクノロジープラットフォームをアップグレードする」と述べています。

Alibaba(アリババ)とブロックチェーン

Alibabaグループはこれまでにもブロックチェーン関連のプロジェクトに積極的に取り組んできました。

Alibabaの子会社である「Lynx International」は、今年の3月にブロックチェーン技術を自社のビジネスに統合したことを発表しました。このブロックチェーンベースのシステムは、生産、輸送方法、税関、検査および第三者検証の詳細を含む輸入出荷に関するすべての関連情報を追跡しているため、消費者は商品の購入情報を相互認証することができます。

また、アリババの元シニア・テクノロジー・エキスパートであるLeon Huang(レオン・フアン)氏は、NoFakeToday(ノーフェイクトゥデイ)という仮想通貨プロジェクトを立ち上げており、世界に流通する偽造品や海賊版商品などの偽造商品関連のトラブルを無くすために、ブロックチェーンに基づいた最新の暗号技術を活用して、ビッグデータ/マシンラーニング/位置情報サービス/CG等を取り入れた革新的なアプリケーションを開発しています。

世界トップクラスのオンライン・マーケットを運営しているアリババグループは、これまでにも水面下で着々と準備を整えてきていました。今回の試験の結果にはそのことが目に見えて現れています。これから本格的に表に出てくることになるであろうAlibabaグループの活動には今後も注目が集まります。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連のある仮想通貨ニュース

Facebookが独自の仮想通貨を発行?|ICOの予定は

Facebookが独自の仮想通貨を発行?|ICOの予定は

ネムはバーレーン王国のインフラの一角に?協力を要請される

ネムはバーレーン王国のインフラの一角に?協力を要請される

ブロックチェーン技術を用いた車両管理システムを計画|ドバイ

ブロックチェーン技術を用いた車両管理システムを計画|ドバイ

ゲームコインの問題解決を目指すプロジェクト|CEOは11歳?

ゲームコインの問題解決を目指すプロジェクト|CEOは11歳?

イスラム圏の主要銀行が続々とRippleNetに参加

イスラム圏の主要銀行が続々とRippleNetに参加

ブロックチェーンによる送金実験を成功させたみずほフィナンシャルグループ

ブロックチェーンによる送金実験を成功させたみずほフィナンシャルグループ

注目度の高い仮想通貨ニュース

CARDANOとTRONの協力を提案|Charles Hoskinson

CARDANOとTRONの協力を提案|Charles Hoskinson

マルタ証券取引所とバイナンスが仮想通貨スタートアップ企業12社を支援!

マルタ証券取引所とバイナンスが仮想通貨スタートアップ企業12社を支援!

仮想通貨は今後10年で主流の決済手段に|ロンドン公立研究大学が調査

仮想通貨は今後10年で主流の決済手段に|ロンドン公立研究大学が調査

仮想通貨取引のルール強化!インサイダー規制に続き業務改善命令も

仮想通貨取引のルール強化!インサイダー規制に続き業務改善命令も

Googleロンドン本社でCardanoやADAの未来を語る|Charles Hoskinson

Googleロンドン本社でCardanoやADAの未来を語る|Charles Hoskinson

マルタ議会がブロックチェーン規制の3法案を可決

マルタ議会がブロックチェーン規制の3法案を可決

仮想通貨KINと3億人が使うチャットアプリ「Kik」が統合

仮想通貨KINと3億人が使うチャットアプリ「Kik」が統合

トークンエコノミーの未来へ「テックビューロホールディングス株式会社」設立

トークンエコノミーの未来へ「テックビューロホールディングス株式会社」設立

仮想通貨ニュース週間まとめ|7月1日〜7日

仮想通貨ニュース週間まとめ|7月1日〜7日

仮想通貨ニュース週間まとめ|6月10日〜16日

仮想通貨ニュース週間まとめ|6月10日〜16日

中国の京東クラウド「JD Cloud」がHuobiとブロックチェーン開発で提携

中国の京東クラウド「JD Cloud」がHuobiとブロックチェーン開発で提携

仮想通貨×サッカーまとめ|ブロックチェーンに魅了される選手たち

仮想通貨×サッカーまとめ|ブロックチェーンに魅了される選手たち

仮想通貨ニュース | 新着記事一覧

人気のタグから探す

人気のタグから探す