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ブロックチェーンで飛行データ管理「商業用ドローンビジネス」の実現を目指す:Red Cat


ドローンの飛行データをブロックチェーンに記録することによって、不変性を保証するための取り組みを行なっているスタートアップ「Red Cat(レッド・キャット)」が、2019年3月6日に「ドローンデータ・プラットフォーム」の第2ベータ版を発表したことが「TechCrunch」の報道で明らかになりました。

こちらから読む:ドローンの飛行データ管理に活用される「ブロックチェーン技術」とは

ドローン業界の「空域」を確保

Red Cat(レッド・キャット)は、ドローン業界全体のためになる空域を世界的に確保するための技術を生み出すことを目指しています。ブロックチェーン技術を活用することによって、商用ドローンのビジネスを開拓していきたいと考えている同社は、商用ドローンビジネスを普及させるためには「ブラックボックス」のようなシステムが必要であると説明しています。

ブラックボックスとは、飛行機のフライトに関するデータを追跡するためのフライトレコーダーのようなものです。「Red Cat」は、このブラックボックスの機能を再現するためのプラットフォームを作成し、ブロックチェーン技術を組み合わせることによって、データの改ざんなどを防止しつつ、それらの情報をうまく活用することができると考えています。

Red CatのCEOであるJeff Thompson(ジェフ・トンプソン)氏は、TechCrunchに対して次のように語っています。

規制当局であろうと保険会社であろうと、大きな損害を与えた場合に小切手を書かなくてはなりません。私たちの情報を利用する際には、ある程度の説明責任と追跡できる能力を持たせることができるようにしたいと考えています。

同社が開発しているツールは、ドローンが空港内に侵入して旅客機などに被害が及んだ際などにも役立つと期待されます。昨年12月にイギリス・ロンドンの商業用の滑走路付近でドローンが見つかった際には、数十億円相当の被害が出たことが報告されていますが、このような事件が発生した際にもブロックチェーン上に記録されたデータを確認することによって、迅速に対応をとることが可能になり、どのドローンがいつどのように影響をもたらしたのかを正確に調査することができるようになります。

ブロックチェーンは「商業用ドローン」に必要不可欠

トンプソン氏は、商業用ドローンの業界が成熟してその他の航空機関と空域を共有していくためには、このようなシステムが必要不可欠になると信じています。さらに同社は、これらのデータやシステムを活用して、ドローンが目的地に到達した際にどのようなことが起きるのかを知るためのより詳しい洞察をドローン会社に提供したいと考えています。

最終的に同社は、企業がドローンの飛行状況を正確に把握して制御を行い、監視体制を整えた上でどのように利用されているかを理解できるようにしたいと考えており、これらの目標を達成するための改善を続けています。

「TechCrunch」の報道によると、第一回目のベータ版のテストには200人が参加しており、第2回目となる今回のテストはコミュニティーからのフィードバックを収集することが目的とされており「ドローン会社/パイロット/規制当局/保険会社」などといった「Red Cat」が記録したデータを利用して、その恩恵を受けることができる人々を対象にしています。

商業用ドローンの実用化に向けた取り組みは様々な企業によって進められており、ブロックチェーン技術を取り入れることによって新たな可能性を導き出している企業も多く存在します。ブロックチェーン技術は様々な分野に役立てられていますが「ドーロン」の分野もさらなる活用が期待される分野の一つであると言えるでしょう。

「Red Cat」に関する詳しい情報は以下の公式サイトをどうぞ
>「Red Cat」の公式サイトはこちら


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