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ブロックチェーン業界における「教育・ロビー活動」の重要性を主張:NY州議員


アメリカ・ニューヨーク州のClyde Vanel(クライド・ベネル)議員は、現在開催中の「Ethereal Summit(イーサリアル・サミット)」の中で、ブロックチェーン業界には「業界をより良く発展させていくためのロビー活動」や「人々や政府機関などへの教育活動」が必要とされているとの考えを語りました。多くの専門家たちが適切な知識を広めることが重要だと指摘している一方で、仮想通貨(暗号資産)業界は急速な回復を見せ初めています。

こちらから読む:急速に発展する暗号業界の基盤技術「ブロックチェーン」とは?

ブロックチェーン業界には「教育」が必要

アメリカ・ニューヨーク州議会議員であるClyde Vanel(クライド・ベネル)氏は、 2019年5月10日〜11日にかけて開催されているConsenSys(コンセンシス)の「Ethereal Summit(イーサリアル・サミット)」の中でブロックチェーン業界は自分たちの業界の発展のために、ロビー活動(*1)を行い、規制当局に正しい理解を教育していく必要があると語りました。

(*1)ロビー活動:特定の主張を持つ個人や団体が、政府の政策に影響を及ぼすために行う私的な政治活動のこと

ベネル氏は「仮想通貨やブロックチェーンを基盤技術として扱っているビジネスは、その成果と価値をもっと一般向けに公開していく必要がある」と語っており、暗号業界では”悪いニュース”が多くのマスコミに取り上げられている一方で、本当に価値のあるプロジェクトが見落とされていると指摘しています。

またブロックチェーン技術に関してはベネル氏は、
・コミュニティの人々
・意思決定者
・議員
・その他業界関係者
に対して、それらの技術や資産クラスに関する教育を行なっていくことが重要であるとの考えを概説しています。

仮想通貨の「タスクフォース」設立|ニューヨーク

ベネル氏は、国家は政府レベルでこの分野に関する関連規制の策定を促進していく責任があると主張しており、ニューヨーク州は特に「投資家保護」に関して綿密なアプローチを取っていると説明しています。

ベネル議員は、今年1月にニューヨーク州で「仮想通貨のタスクフォース(*2)」を設立する法案である「THE DIGITAL CURRENCY STUDY BILL」に、Andrew Cuomo(アンドリュー・クオモ)州知事が署名したと発表しています。

(*2)タスクフォース:緊急性の高い特定の課題に取り組むために設置される特別チームのこと。通常は組織内の各部署から適任者を抜擢し、短期集中的に課題解決に取り組む。

このタスクフォースは、技術者・消費者・企業・投資家を含めた9人のメンバーで構成されており「デジタル通貨に関する規制・使用・定義などを研究すること」を目指しています。最初の任務としては、
・ニューヨーク州におけるブロックチェーン産業のレビュー
・ニューヨーク州で営業している仮想通貨取引所の数とその月平均取引量
・仮想通貨の大口投資家である投資会社の種類
・仮想通貨マイニングオペレーションのエネルギー消費量
・仮想通貨業界における潜在的な市場操作およびその他の違法行為
・現在取引されている仮想通貨の数とその市場シェア
・立法上および規制上の推奨事項
などの情報を含むレポートを2020年12月15日までに提出することを任務としており、現在もそのための取り組みが行われています。

このような取り組みについて、ニューヨークのハイテク企業を代表する非営利団体「Tech:NYC」でエグゼクティブディレクターを務めているJulie Samuels(ジュリー・サミュエルズ)氏は、次のように述べています。

暗号通貨とブロックチェーン技術は、間違いなく今後何年にも渡って、世界中の金融およびその他多くの業界に大きな影響を与えるでしょう。

暗号資産市場「急速に回復中」

ブロックチェーン技術は世界中の様々な企業や政府機関で活用が進められており、その勢いは現在も激しさを増してきています。仮想通貨に関しては1年以上に渡って下落が続いていたことなどからやや関心が薄れていたものの、現在は再び急速に価格を回復させてきており、記事執筆時点のビットコイン価格は75万円近くまで回復しています。

仮想通貨市場は時急速に回復中(画像:CoinMaketCap)

このような状況を見ると、暗号業界は今後もさらなる成長を遂げていくことになると予想されますが、これらの技術に対する個人や政府の認識には非常にばらつきがあり、規制内容にも大きな差が見られています。

国や地域によっては、中立の立場で適切にこれらの技術の可能性を役立てていこうとする動きも見られていますが、その一方では依然としてこれらの技術を総じて「詐欺」として認識しているケースも見られているため、これまでにも複数の専門家が語ってきたように今後はブロックチェーンや仮想通貨に関する教育活動がさらに重要になっていくと予想されます。

なお今回の「Ethereal Summit」では、世界最大のイーサリアム開発者カンファレンスである「Devcon 5(デブコン5)」の今年の開催地が大阪に決定したことも発表されています。


開催日は2019年10月8日〜10月11日の4日間となっており、最近ではイーサリアムのVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏がTesla(テスラ)社のElon Musk(イーロン・マスク)氏をデブコンに招待したことも話題となっているため、今後は「Devcon 5」の新たな発表にも注目です。


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