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マクドナルド・ネスレなど3社、ブロックチェーンで「デジタル広告」効率化へ


McDonald’s(マクドナルド)、Nestlé(ネスレ)、Virgin Media(ヴァージン・メディア)の3社が「ブロックチェーン技術でデジタル広告の信頼性・透明性を高めるためのテスト」に参加することが明らかになりました。最初のステップでは、これらの技術が業務にどのような影響を与えるかを調査することになっており、将来的にはサプライチェーンを最適化して運用効率を向上させることができると期待されています。

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デジタル広告の「信頼性・透明性」向上へ

McDonald’s(マクドナルド)、Nestlé(ネスレ)、Virgin Media(ヴァージン・メディア)の3社は、WEBやデジタル広告の基準を定めている「JICWEBS(Web標準化企業団体)」のブロックチェーンテストに参加する初のブランドになると報告されており、これらの取り組みはデジタル広告の信頼性と透明性を向上させることを目的としていると伝えられています。

「JICWEBS」は、ブロックチェーン技術や分散型台帳技術は「デジタル広告の効率性や透明性」を高めるためにどれくらい役立つかを評価するため、今年の初め頃に企業に対して試験への参加を呼びかけていました。

このテストは2019年末まで続く予定となっており、最初のステップではブロックチェーンが広告にどのような影響を与えるかの調査を行い、将来的には「サプライチェーンを最適化し、関係者全員の運用効率を向上させる」ために、ブロックチェーンをどのように使用できるかについても検討する予定です。

ブロックチェーンが業務に与える影響を調査

マクドナルドの担当者であるKat Howcroft氏は「この取り組みによって、ブロックチェーン技術がROI(*1)と効率にどのような影響を与えるかについて理解できることを望んでいる」と語っています。

(*1)ROI:Return on Investmentの略。投資した資本に対して得られる利益のこと

この実験には、ネスレ・マクドナルド・ヴァージンメディアがそれぞれのメディア代理店である「Zenith・OMD UK・Manning Gottlieb OMD」と共に参加します。またこのプロジェクトはロンドンを拠点とするブロックチェーンプラットフォーム「Fiducia」がサポートしており、サプライチェーンのマッピングが完了すると、「JICWEBS」によって新しい参加者が発表されるとのことです。

デジタル広告にブロックチェーン技術を活用する取り組みはその他の企業も進めており、昨年はTOYOTA(トヨタ)がデジタル広告における詐欺を排除するために「Lucidity」と協力して広告費の無駄をなくすための取り組みを開始したことを発表しています。この取り組みではウェブサイトへの訪問者数が21%増加したことが報告されています。