ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は昨年末の底値と比較すると現時点でも約3倍ほどにまで回復していますが、その他多くのアルトコインでは下落傾向が続いています。仮想通貨業界ではここ数ヶ月間でそのようなアルトコインが”消滅する”との意見が多数出ており、先日は著名投資家であるAnthony Pompliano(アンソニー・ポンプリアーノ)氏も『ほぼ全てのアルトコインは最終的に無価値になる』との考えを語っています。
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流動性低下で「上場廃止相次ぐ」と予想
米国の暗号資産マネジメント会社「Morgan Creek Digital」の共同創業者であるAnthony Pompliano(アンソニー・ポンプリアーノ)氏は、2019年8月24日にツイートでイングランド銀行総裁であるMark Carney(マーク・カーニー)氏が「Libra(リブラ)のようなデジタル通貨が世界の準備通貨としての代わるべき」と発言したことに対して『中央銀行がデジタル通貨を知らない状態から、グローバル通貨を”世界の準備通貨”として要求するまでには10年しかかからなかった』と語り、デジタル通貨の採用が急速に進んでいると説明しました。
しかし同氏は、このツイートに対して「アルトコインはいつ上昇するか?」とコメントしたユーザーに「ほぼすべてのアルトコインは最終的に無価値になる」との考えを語っています。
流動性がなくなり、取引所でも上場廃止になるため、アルトコインのほぼすべては最終的に無価値になります。
実際にここ最近では、複数の大手取引所が”流動性の低下”を理由に「アルトコインの上場廃止」を発表しているため、今後もこのような動きは続くことになると予想されます。
「アルトコインが無価値になる」と語るポンプリアーノ氏は、以前に「自分自身が純資産の半分以上をビットコインで保有している」ということも明かしています。
XRPなどの主要なアルトコインも?
アルトコインのプロジェクトは現在も順調に開発が進められていますが、現時点では最も有名な仮想通貨である”ビットコイン”に対する関心が高まっており、価格面でみても多くのアルトコインは下落傾向が続いています。
イーサリアム(Ethereum/ETH)やエックスアールピー(XRP)のような主要なアルトコインは世界中から高い評価を獲得しており、実際に利用されているため今後も生き残っていくと考えられますが、ポンプリアーノ氏はこのような考え方にも反対意見を語っています。
ポンプリアーノ氏は「XRPは実質的にRipple社によって操作されているため、XRPを嫌っている人は存在する」と述べており、ユーザーは銀行と同様にXRPを信頼していないと語っています。
仮想通貨業界で囁かれる「アルトコイン消滅論」
「アルトコインが将来、ほぼ無価値になる」という意見は、これまでにも複数の専門家によって語られており、著名な経済ジャーナリストであるMax Keiser(マックス・カイザー)氏も今年6月に『XRPを含む多くの仮想通貨が一掃される可能性がある』と語っています。
また中国のビットコイン億万長者であるZhao Dong(ジャオ・ドン)氏も、今年2月時点で「2019年は弱気市場が続くだけでなく、多くの企業やプロジェクトが消滅することになる」との考えを語っています。
現時点で仮想通貨業界に数千種類のコインが存在していることを考えると、大半のアルトコインが消滅する可能性はあると予想されますが「その中にETHやXRPなどが含まれるか」に関しては意見が分かれます。
確かに記事執筆時点ではビットコインのみが順調に価格を上昇させているものの、ETHやXRPも既に多くの企業に活用されているため、今後も生き残っていく可能性は十分あると考えられます。
Facebook(フェイスブック)のような大手企業が本格的にサービスを開始した場合にはそれらのサービスがどれほど普及していくかを注視する必要がありますが、現時点ではリブラも多くの問題を抱えているため、それらのサービスによってXRPなどの立場が揺らぐかどうかを今判断するのは困難であると言えるでしょう。
しかしながら「アルトコインの消滅」を主張する意見は多数語られているため、このような主張も影響して”アルトコイン売り”が加速する可能性もあります。市場に影響力のある人物の発言には今後も注目しておく必要があると言えるでしょう。
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