ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は2019年6月末頃から下落傾向が続いており「今後も100万円付近のサポートライン(支持線)をさらに下回る可能性が高い」との意見が多く出ていましたが、本日26日の午前9時頃にはわずか数十分ほどで5万円ほど上昇し、一時的に「112万円」まで回復しました。依然として下落予想は多く語られているものの、その予想価格には違いが見られ始めています。
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BTC価格、一時「112万円」まで上昇
ビットコイン(BTC)の価格は本日26日の午前9時頃から大きく上昇し、わずか数十分ほどで約5%急騰しました。9時20分頃には112万円まで回復したものの、その後はやや下落しており、14時時点では「1BTC=108万円」前後で推移しています。
今回の上昇でビットコインのドミナンスは0.5%上昇しており、イーサリアム(ETH)やエックスアールピー(XRP)などの上昇率は1%〜2%ほどにとどまっています。
一部のアナリストは「今回のビットコイン上昇は中国の人民元安が関係している」と語っています。本日26日に人民元は対ドルで7.15ドルまで下落し、2018年2月以来の安値を更新したため、資金の避難先を求めている人々がビットコインを選択したと考えられています。
引き続き「下落」の可能性も|今後数日の動きに注目
今回の上昇は最近のアナリストの予想に反するものでした。多くのアナリスト達は弱気に傾いてきており、過去最高値に向かう前にさらに30〜40%ほど下落する準備ができていると予想していたため、110万円を超える上昇は一部投資家の感情に変化を与えた可能性があります。
しかしながら、今回の上昇ではスキャルピング(*1)を行なっている投資家の「ロング利確」や「新規ショート」による下落も報告されているため、依然として下落の可能性は残っています。
(*1)スキャルピング:わずかな利幅を狙って一日に何度も取引を繰り返し、利益を積み上げていく投資方法
今後は「引き続き継続しているレジスタンスライン(抵抗線)を突破することができるか」もしくは「100万〜105万円付近のサポートライン(支持線)を下回り、さらなる下落相場に突入するか」に注目です。
下落予想への反論|サポートラインは「100日移動平均線」
海外で人気のアナリストは、100万円付近のサポートラインを下回った場合には「6,500ドル(約68万円)」付近まで下落する可能性があると語っていますが、アムステルダム証券取引所の常勤トレーダーであるCryptoMichaël氏は『ビットコインが6,000ドル付近まで下落する可能性はほとんどない』と語っています。
同氏はその代わりに「ビットコインは週足で100日移動平均線(100MA)に接触し、その後横ばいに推移した後に過去最高値に向かって上昇する」と予想しています。同氏は2015年〜2016年頃に見られた下落相場回復時にもビットコインが100日移動平均線に接触していることを指摘しており、今回も同様の動きが起こる可能性があるとの考えを示しています。
同氏が掲載している画像で見ると、ビットコインがさらに下落した場合のサポートラインは7,500ドル(約79万円)付近になると考えられます。過去のチャートを元にして判断すると、この価格帯は現実味のあるラインであると予想されます。
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