ドイツの自由民主党は、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスを削減した人に対して「仮想通貨」を支払うことを検討しています。この計画では、二酸化炭素1トンの価値(約3,200円)に相当する新しい仮想通貨「Arbil(アルビル)」を発行することも検討されています。
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CO2などの「温室効果ガス回収」を促進
ドイツの報道機関である「Welt」が2019年9月2日に報じた内容によると、ドイツの自由民主党は「地球温暖化の問題に対処するためには、もはや二酸化炭素(CO2)排出量を削減するだけでは不十分であるため、すでに排出されている温室効果ガスを回収する必要がある」と考えています。
今回明らかにされた計画もこの考えに基づいたものであり、仮想通貨による対価を支払うことによって”CO2削減”の取り組みを促進することができると期待されています。
仮想通貨「Arbil」発行も計画
ドイツの自由民主党は「デジタルチェーンにCO2を組み込む」というモットーの元で「Arbil(アルビル)」と呼ばれる仮想通貨を発行することも提案しています。この計画は非常にシンプルなものとなっており、単純に『大気からCO2を回収した人であれば、誰でも対価を受け取ることができる』と説明されています。
仮想通貨「Arbil」の価値は、1コインあたり約30ドル(約3,200円)とされており、1Arbilは「1トンの二酸化炭素を回収したことを証明する証明書」と交換することができるとされています。
また自由民主党の副会長であるFrank Sitta(フランク・シッタ)氏は『私たちはCO2に世界共通の価格を設定したいと考えている』とも語っているため、今後このような取り組みが世界中で展開されていくことに期待が持てます。
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