仮想通貨(暗号資産)を安全に保管することができるハードウェアウォレット「Trezor(トレザー)」の”偽サイト”が存在していることが明らかになりました。この詐欺サイトは、ありがちな「URLの入力ミス」で偽サイトにアクセスしてしまったユーザーをターゲットにしているため、Trezorを利用する際には”公式サイトをブックマークすること”が重要です。
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Trezor「偽サイト」の存在が発覚
Trezor(トレザー)は様々な仮想通貨を安全に保管することができるハードウェアウォレットであり、TwitterのCEOであるJack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏が愛用していることでも知られています。
トレザーで仮想通貨を管理する際にはUSBケーブルでデバイスをパソコンに繋いで専用のWEBサイト上で操作を行いますが、先日4日に「Trezor」の公式WEBサイトを偽造して、ユーザーのビットコインを盗み取ろうとする”偽サイト”が見つかったことが明らかになりました。
偽サイトの存在を報告した掲示板サイト「Reddit(レディット)」のユーザーは、そのサイトが偽サイトであることを確認するためのテストを行なった結果、本物のサイトとの間で”URL”に違いがあったと報告しています。
「URLの僅かな違い」に要注意
Trezor公式サイトのURLは「http://trezor.io」及び「https://trezor.io/start/」ですが、報告された偽サイトのURLは「tezor[dot]io」となっており、偽サイトへのアクセス後は「https://trezor[dot]run/start/」という新たな偽サイトにリダイレクトされると説明されています(*1)。
(*1)偽サイトへのアクセス防止のため「.」を[dot]に変更しています。
よりわかりやすく言えば、偽サイトでは「trezor」の「r」が抜けており、リダイレクト後の偽サイトでは「io」が「run」に変わっています。このサイトは偽サイトであり、もしもアクセスしてしまった場合には仮想通貨や情報を抜き取られてしまう可能性があるため注意が必要です。
Redditユーザーはこの偽サイトについて「ユーザーは”URLの入力ミス”によって詐欺サイトにリダイレクトされ、悪意のあるファームウェアをインストールさせられる可能性がある」と説明しています。詐欺の被害に遭わないようにするためには、URLを毎回入力するのではなく「公式サイトをブックマークしておくこと」が重要です。
Trezorは正しく利用すればより安全に仮想通貨を保管することができますが、アクセスするサイトを間違ってしまったり、デバイスをなくしてしまったりした場合には大切な資産を失ってしまう可能性があるため、取り扱いには十分に注意する必要があります。また、Trezor本体でも”偽造品”が多数出回っていることが報告されているため、これからTrezorを購入しようと考えている方も注意するようにしましょう。
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