仮想通貨(暗号資産)の開発状況を追跡している企業「CoinCodeCap」は、直近90日以上開発の進捗が見られていない仮想通貨(デッド通貨)と、それらのデッド通貨を取り扱っている仮想通貨取引所のリストを公開しました。
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開発状況が更新されていない仮想通貨「デッド通貨」
CoinCodeCapは、ソフトウェア開発プラットフォームであるGitHub(ギットハブ)にコードの提出が行われている仮想通貨の中から、直近90日以上開発状況が更新されていない仮想通貨を「デッド通貨(死んだ通貨)」としてリストを公開しています。
このリストには記事執筆時点で「合計1,240種類(未上場の通貨を含む)」の仮想通貨が記載されており、
・最後に開発が更新された日付
・最終更新日から経過した日数
・通貨の時価総額
などの情報が通貨毎に記載されています。
同社のデータによると、デッド通貨を取り扱っている仮想通貨取引所は「合計312社」あるとされており、その中でもデッド通貨を100銘柄以上取り扱っている仮想通貨取引所は「合計7社」あると報告されています。なお、日本の仮想通貨取引所は特に有名な仮想通貨しか取り扱っていないため、現時点ではこのリストには入っていないとされています。
デッド通貨の上場数が多い取引所「TOP10」
「デッド通貨の上場数が最も多い仮想通貨取引所TOP10」は以下のようになっています。
取引所名 | 取扱い銘柄の合計数 | デッド通貨数 | 毒性(%) |
CREX24 | 557 | 179 | 32 |
Idex | 763 | 158 | 21 |
YoBit | 534 | 142 | 27 |
CoinExchange.io | 548 | 141 | 26 |
CryptoBridge | 334 | 141 | 42 |
Nova Exchange | 355 | 112 | 32 |
HitBTC | 515 | 101 | 20 |
Graviex | 221 | 78 | 35 |
STEX | 278 | 73 | 26 |
Livecoin | 330 | 69 | 21 |
「デッド通貨」は”直近90日以上開発状況が更新されていない仮想通貨”のことであるため、デッド通貨のリストに入っている仮想通貨全てが詐欺であるという訳ではありませんが「開発がしっかりと進められているかどうか」はプロジェクトの発展にも大きく影響するため、重要な指標の一つであるとも言えるでしょう。
「CoinCodeCap」の”デッド通貨リスト”には世界中のメディアで報じられていた有名な仮想通貨も複数記載されており、”デッド通貨を取扱う仮想通貨取引所リスト”にも有名な仮想通貨取引所が多数記載されています。アルトコインを保有している方は参考として一度確認してみると良いでしょう。