ブロックチェーンソフトウェアテクノロジー企業である「ConsenSys(コンセンシス)」は、2019年10月21日にイーサリアム(Ethereum/ETH)の技術を活用した衛星追跡アプリケーション「TruSat(トゥルーサット)」を発表しました。
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宇宙ゴミ問題のための市民駆動型システム「TruSat」
ConsenSys(コンセンシス)が発表した「TruSat(トゥルーサット)」は、イーサリアムのネットワークに基づいたオープンソースの”衛星追跡アプリケーション”であり、宇宙インフラを損傷する可能性のあるスペースデブリ(宇宙ごみ)の問題に取り組むことを目指していると説明されています。
このアプリケーションは、コンセンシスの宇宙部門である「ConsenSys Space」がテキサス大学オースティン校の宇宙科学技術者であるMoriba Jah(モリバ・ジャー)氏や、宇宙関連の民間団体である「Secure World Foundation」と協力して立ち上げています。
同社は「衛星の数は25倍にまで増加しており、それらの衛星によってもたらされた”宇宙ゴミ”は私たちが普段使用しているテクノロジーや宇宙飛行の未来を脅かしている」と述べており、「TruSat」は衛星軌道に関する世界的に信頼できる記録を作成するための”市民駆動型システム”となるように設計されていると説明しています。
衛星の軌道情報を「より正確に把握」
「TruSat」のアプリは、ユーザーが肉眼で確認できる衛星の情報を送信できるように設計されており、衛生の情報を収集することによって数千基も存在する衛星の軌道に関する情報をより正確に把握するために使用されると説明されています。ブロックチェーン技術はこれらのデータを記録する際に使用され、起動データの透明性を高め、データが改ざんされていないことを証明するために使用されるとのことです。
現在リリースされているソフトウェアのバージョン0.1は「初期のベータ版」であるとされており、地球上の複数の地点からの観測に基づいて衛星の軌道を決定するコアソフトウェアエンジンを検証するためのものであるとのことです。
ConsenSysは”宇宙開発の民主化”に向けた取り組みを以前から行なっており、昨年11月頃には小惑星採掘会社である「Planetary Resources」を買収しています。コンセンシスの創業者であるJoseph Lubin(ジョセフ・ルービン)氏は「TruSat」について『宇宙の取り組みを民主化し、多様化し、分散化するというミッションの最初のステップだ』と語っています。
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