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IOTA財団:農業のデジタル化目指す業界団体「Future Farm」コンソーシアムと提携


IOTA Foundation(アイオータ財団)は、2019年12月11日に”農業のデジタル化”を目指している業界団体「Future Farm Consortium(フューチャーファーム・コンソーシアム)」と提携を結び、農業におけるデータ共有などでIOTAの分散型台帳技術を活用していくことを発表しました。

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農業のデータ管理に「IOTA」の技術活用

IOTA財団が提携を結んだ「Future Farm Consortium」は、「Tine・Yara・Felleeskjøpet・ノルウェー生命科学大学・Eurofins・inFuture」などといったノルウェーの企業が多数参加しているコンソーシアムであり、デジタル化技術や分散型台帳技術を用いて農業の生産プロセスに透明性をもたらすための取り組みを行なっています。

このプロジェクトはノルウェー政府から1,100万ノルウェークローネ(約1億3,000万円)の支援金を受けており、ノルウェーの農家がより収益性が高く、環境にも配慮した方法で農業を営むことができる環境構築に取り組んでいます。

「Future Farm」は「IOTA財団」との協力を通じて、牛が食べる牧草の収穫から牛乳が生産されるまでのあらゆるデータを分散型台帳上に記録し、それらデータに完全な透明性をもたらしています。これらのデータは「サプライヤー・農家・獣医・実験室・乳製品店・小売業者」などといった多くの関係者から収集されます。

IoTデバイスとの統合で「大幅な効率化」を実現

IOTAの技術は「モノのインターネット(IoT)」用に設計されており、様々なスマートデバイスに統合できるようになっているため、農業の分野においても様々なデバイスにこれらの技術を取り入れて複数の業務を自動化することができます。

これによってデータの透明性を高めるだけでなく、業務効率化を図ることもできるようになり、結果的に農家の人々は大幅な効率化を図りながら高い収益を実現することができると期待されています。

より具体的には、農場で生産される牛乳の品質をより正確に予測することができるほか、物流の面でも時間や費用を削減することができるとされており、飼料の品質を向上させることによって牛から発生するメタンの排出量を最大30%削減することができるとも説明されています。

「Future Farm」のプロジェクトは、当初はテストプロジェクトとしてスタートすることになっているものの、農業の分野にブロックチェーン技術を取り入れたことによって、効率化を実現したケースはこれまでにも多数報告されているため、IOTAの技術も同様に大きな成果を成し遂げることができると期待されます。

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