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警視庁:会社の仮想通貨を不正移動した「VIPSTAR元幹部」を再逮捕【全国初】


仮想通貨「VIPSTARCOIN」を運営しているIT関連企業「VIPSTAR」の元従業員である鬼塚勇人容疑者(25)が「VIPSTARが保有していた仮想通貨VIPSTARCOIN約350万円相当を自分の口座へと不正に移動させ、会社に損害を与えた容疑」で再逮捕されたことが複数の報道で明らかになりました。

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会社の仮想通貨「約350万円相当」を不正移動

仮想通貨「VIPSTARCOIN」は、IT関連企業「VIPSTAR」が運営している仮想通貨であり、店舗での支払いや被災地への寄付などを目的に開発されています。鬼塚勇人容疑者は事件当時「VIPSTAR」でサーバー管理などの役割を担っていました。

鬼塚勇人容疑者は2018年6月〜7月頃に、普及促進のために管理を任されていた約350万円相当の「VIPSTARCOIN」を海外取引所にある自分の口座に移動してビットコイン(BTC)に交換した後に、日本国内の仮想通貨取引所にBTCを移動し、日本円に換金したとみられています。

同氏は「2018年10月に同社のIDとパスワードを使用して海外の仮想通貨取引所にアクセスし、同社のアカウントに保管されていた約7,800万円相当のビットコインを詐取した」として先月逮捕されていましたが、警視庁サイバー犯罪対策課は今回の件を受けて2020年2月17日に鬼塚勇人容疑者を”背任”の疑いで再逮捕しました。

なお、仮想通貨による損害で背任容疑が適用されるのは”全国初”だと伝えられています。