イタリアにある2つの高等学校がイーサリアム(Ethereum/ETH)のブロックチェーン技術を用いた「卒業証書」の発行を開始したことが明らかになりました。ブロックチェーン上に卒業生の学歴情報などを記録することによって、卒業証書の偽造などを防止し、持ち運び・共有なども容易になると期待されています。
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卒業証書の偽造などを防止
イタリアのローマとクロトーネにある2つの学校は、卒業証書の信頼性を高めるためにイーサリアム(ETH)のブロックチェーン技術を用いて卒業証書のデジタル化に取り組んでいると伝えられています。
これら2つの学校は、それぞれが異なるブロックチェーンソリューションを活用しており、ローマの学校は「Ernst & Young(EY)」のブロックチェーンソリューションを、クロトーネの学校はソフトウェア企業である「Blockchain Italia」が開発したソリューションを使用しているとのことです。
活用されているソリューションに違いはあるものの、どちらのソリューションも”ブロックチェーン上で卒業証書を発行する”という点では同じであり、「紙の卒業証書」に加えて「デジタル版の卒業証書」を発行することによって、自分の学歴情報などを手軽に面接先などに共有できるように設計されています。
ブロックチェーン上で発行された卒業証書は情報改ざんができないようになっているため、企業などは提出された情報が正確なものであることを信頼することができ、”偽造された卒業証書”の流通を防止することができると説明されています。
ブロックチェーン上で卒業証書を発行する学校は世界的に増加してきており、現在は”ブロックチェーン証明書の国際規格”なども登場しているため、今後はこのような卒業証書が一般化し、学歴偽造などの問題が解決されていくことになると期待されます。
(参照:ilsole24ore.com)