ファイルコイン(Filecoin/FIL)などのような「InterPlanetary File System/IPFS」を採用しているブロックチェーンの暗号資産をマイニングすることができる家庭用マイニングマシン「IPFS Cloud NAS TV BOX-1 Pro(INTB-1)」がオンライン上で販売される予定であることが明らかになりました。
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IPFS仮想通貨の「家庭用マイニングマシン」開発
「Golden Eagle Capital」は2020年8月19日に、同社が投資している「IPFS Cloud」が2年前から開発をスタートしていた世界初のIPFSを採用した家庭用分散型ストレージボックス「IPFS Cloud NAS TV BOX-1 Pro(INTB-1)」の開発に成功したことを発表しました。
この家庭用ストレージボックスは「ファイルコイン(Filecoin/FIL)」のようなIPFSを採用した仮想通貨をマイニングすることができる”家庭用のマイニングマシン”となっており、家庭のインターネット回線と電源を接続するだけでマイニングができ、将来的にはオンラインで販売する予定だと説明されています。
ビットコイン(BTC)などの暗号資産ではマイニングに大量の電力が必要となりますが、IPFS技術を使用した分散型ストレージのブロックチェーンはストレージによるマイニングが可能なため電気代がほとんど必要なく、ストレージと安定したインターネット回線があればマイニングすることができます。
「IPFS Cloud NAS TV BOX-1 Pro(INTB-1)」とは
ファイルコイン関連のマイニングサービスでは、すでに年会費などを支払うことによってマイニングすることができるサービスが複数立ち上げられていますが、「IPFS Cloud」が開発した家庭用分散型ストレージボックス「IPFS Cloud NAS TV BOX-1 Pro(INTB-1)」を使用すると、自分の家で簡単にファイルコインをマイニングすることが可能です。
「マイニングシステムのコンピューティングパワーのサービス提供」や「マイニングマシンのハードウェア・ソフト開発」を行っている「IPFS Cloud」は、日本・中国・韓国などで国境を超えてマイニングファームと資源を統合した大規模なストレージマイニングプールとして注目を集めており、既に参加しているファイルコインのテストネットでは、7月時点で「Filecoinマイナーランキング100位以内」に位置しています。
「IPFS Cloud」が提供する家庭用マイニングマシンの利用者は、同社が販売提供するマイニングマシンと専用アプリを介してマイニングに参加することができるようになっており、マイニングに必要な専門的技術分野であるコンピューティングパワーの管理はIPFS Cloudによって24時間体制で実施されるため、マイナーは難易度調整などの複雑な操作をせずに、単に専用アプリからのマイニング状況と資産管理をするだけで良い仕組みとなっています。
また、この家庭用マイニングマシンにはマイニング機能だけでなく「エンターテイメント機能」も搭載されているため、マイニングマシンをテレビやモニターに接続することによって、アプリを使用して「ライブ配信の視聴・動画視聴・音楽・マルチメディア・スマホ画面の共有」などといった様々なサービスを利用することができるようにもなっています。
IPFSを採用した家庭用マイニングマシンは「世界初」であると報告されているため、今後の正式リリースには注目が集まります。