複数の暗号資産をまとめて管理することができる自己管理型の多機能マルチコインウォレット「Trust Wallet(トラストウォレット)」の基本情報・特徴・使い方などをわかりやすく紹介します。
この記事では、ウォレット新規作成方法・復元方法・言語や通貨の切り替え方法・暗号資産の送受信方法・ステーキング方法・シークレットフレーズの確認方法なども画像付きで解説しています。
Trust Wallet(トラストウォレット)とは?
Trust Wallet(トラストウォレット)とは、複数の暗号資産をまとめて管理することができる自己管理型の多機能マルチコインウォレットです。Trust Walletは「iOS・Android版アプリ」に加えて「ブラウザ拡張機能」も提供されており、65種類以上のブロックチェーン・450万以上のアセットをサポートしています。
仮想通貨をまとめて管理できるウォレットアプリは数多くリリースされていますが、トラストウォレットは世界最大級の暗号資産取引所「BINANCE(バイナンス)」傘下のウォレットでもあったため、仮想通貨業界でも特に有名な代表的なウォレットの1つとして広く知られています(※現在はバイナンスから独立した別の法人によって運営されています)。
トラストウォレットを利用すれば様々な分散型アプリケーション(DApps)にウォレットを接続して暗号資産を利用することができる他、ウォレットアプリ内で特定の通貨をステーキングしたり、保有する暗号資産の総額を日本円換算で簡単に確認したりすることが可能です。
Trust Walletの特徴
豊富な暗号資産に対応したマルチコインウォレット
Trust Walletは複数のブロックチェーン・暗号資産に対応したマルチコインウォレットであるため、1つのウォレット内で様々な仮想通貨をまとめて管理することができます。
2022年12月時点では、65種類以上のブロックチェーン、450万以上のアセットをサポートしているため、一般的に知られる暗号資産のほとんどはTrust Walletでまとめて管理することが可能です。対応するブロックチェーン・暗号資産のリストは「Trust Walletのアセットページ」で確認することができます。
自分自身で資産を管理できる「自己管理型ウォレット」
Trust Walletは暗号資産取引所などの第三者に預けることなく、自分自身で暗号資産を管理することができる自己管理型ウォレットとなっています。取引所などに資産を保管していた場合は、ハッキングや経営破綻などの問題が発生した際に「資産を移動・交換することができなくなる」といった事態に陥る可能性がありますが、トラストウォレットを利用すればそのようなリスクを避けることができます。
トラストウォレットでは、ウォレットを復元する際に使用する「シークレットフレーズ(リカバリーフレーズ)」を表示して確認することもできるため、何らかの問題でTrust Walletが利用できなくなった場合でも、MetaMask(メタマスク)などといった別のウォレットでシークレットフレーズを用いてウォレットを復元すれば、トラストウォレットで管理していた暗号資産を別のウォレットで管理することができます。
また、シークレットフレーズを用いて既存ウォレットを復元することもできるため、別のウォレットで発行されたシークレットフレーズを用いてトラストウォレットでウォレットを復元することも可能です。
暗号資産の交換も可能
Trust Walletには暗号資産の送受信機能に加えて「スワップ機能」も搭載されているため、自分が保有している暗号資産をウォレットアプリ内で別の暗号資産に交換することもできます。
サポートされている全ての暗号資産を交換できるわけではないものの、スワップ機能がサポートされている通貨であれば「スワップ」ボタンから簡単に交換することができるため、初心者の方でも比較的簡単に暗号資産を交換することができます。なお、トラストウォレットには「仮想通貨の購入機能」も搭載されています。
一部暗号資産はステーキングも可能
Trust Walletには「ステーキング機能」も搭載されているため、対応している暗号資産であればウォレットアプリ内で簡単にステーキングを行うことができます。委任ステーキングを行う際には、バリデータを選択することも可能で、ステーキング報酬の請求・委任解除・再委任などの手続きもウォレット内で行うことができるようになっています。
ただし、ステーキング可能な銘柄全てのステーキングを行うことができる訳ではないため注意が必要です。トラストウォレットでステーキング可能な暗号資産のリストは「Trust Walletのステーキングページ」で確認することができます。
ETHステーキングも可能
DAppsなどにアクセスできるブラウザ機能
Trust Walletには「ブラウザ機能」も搭載されているため、ウォレットアプリ内からブラウザを起動して分散型アプリケーション(DApps)などにアクセスし、ウォレットを接続して各種サービスを利用することもできます。
なお、トラストウォレットのブラウザ拡張機能を利用している場合は、他の拡張機能ウォレットを利用している場合と同様の方法で、各種サービスにトラストウォレットを接続してサービスを利用することが可能です。
日本語・日本円での表示にも対応
Trust Walletは日本語表示・日本円換算での資産表示にも対応しているため、英語が苦手な方でも気軽に利用することができます。「言語」を日本語に切り替えればアプリ内の各種文字を日本語表示に切り替えることが可能で、「通貨」を日本円に切り替えれば保有資産の総額などを日本円換算で確認することができます。
Trust Wallet:スマホアプリの基本的な使い方
Trust Wallet(トラストウォレット)のスマホアプリの基本的な使い方を画像付きで解説します。表示画面や機能などは通貨によって若干異なる場合がありますが、基本的にはどれも簡単な操作で行うことが可能なため、以下の例を参考にされてみてください。
>>「Trust Wallet」のiOS版アプリはこちら
>>「Trust Wallet」のAndroid版アプリはこちら
ウォレットの新規作成方法
- Trust Walletアプリをダウンロードして起動
- 「新しいウォレットを作成する」をタップ
- 注意事項を確認・チェックして「続ける」をタップ
- 表示されたシークレットフレーズを紙などに記録し「続ける」をタップ(*1)
- 記録した順番通りにシークレットフレーズを入力して「続ける」をタップ
(*1)シークレットフレーズは自分のウォレットを復元することができる非常に重要なフレーズとなります。このフレーズが第三者に知られてしまった場合には、ウォレットを外部で復元されて資産を盗まれたり、ウォレットを乗っ取られたりする可能性があるため、記録する際には周りに人がいないことをしっかりと確認し、記録したシークレットフレーズも他人に見られることがないよう、しっかりと保管・管理する必要があります。
既存ウォレットの復元方法
- ウォレット追加画面に移動する(*2)
- 「既にウォレットを持っている方」をタップ
- 復元したい暗号資産を選択(検索機能を使うと簡単に見つけることが可能)
- 12個もしくは24個のシークレットフレーズを入力して「インポート」をタップ(文字間は半角スペース)
(*2)アプリダウンロード直後はウォレット追加画面が表示されます。すでにアプリを利用している場合は「設定」から「ウォレット」の画面へと進み、画面右上の「+」をタップすることによってウォレット追加画面を表示させることができます。
日本語・日本円表示に切り替える方法
- アプリ右下の「Settings」をタップ
- 画面中央部の「Preferences」をタップ
- Currencyを「JPY – Japanese Yen」に切り替える
- App Languageを「日本語」に切り替える
暗号資産の送信方法
- 送信したい暗号資産のウォレットページに移動
- 「送信する」をタップ
- 送信したい暗号資産を選択
- 送信先アドレス・数量を入力して「次へ」をタップ
- 送信内容に問題がなければ「承認」をタップ
暗号資産の受信方法
- 受信したい暗号資産のページに移動
- 「受信する」をタップ
- 受信したい暗号資産を選択
- 受信用アドレス・QRコードが表示されるため、このアドレス宛てに送金する
暗号資産のステーキング方法
- ステーキングしたい仮想通貨のページに移動
- 画面上の「ステーク」をタップ
- 中段部分の各種ボタンから「ステーク・解除・再委任・報酬請求・報酬の再ステーク」が可能
- ステーキング数量・委任先バリデータを入力・選択して「次へ」をタップ
- 内容に問題がなければ「承認」をタップ
シークレットフレーズの確認方法
- アプリ右下の「設定」をタップ
- 上部に表示されている「ウォレット」をタップ
- フレーズを確認したいウォレットの右側の「i」をタップ
- 「Show Secret Phrase」をタップ
- 注意事項を全て確認したらチェックを入れて「続ける」をタップ
- シークレットフレーズが表示されます
>>「Trust Wallet」の公式サイトはこちら
>>「Trust Wallet」のiOS版アプリはこちら
>>「Trust Wallet」のAndroid版アプリはこちら
>>「Trust Wallet」のブラウザ拡張機能はこちら