暗号資産取引所「Liquid Global(リキッド・グローバル)」は2021年2月17日に、GMOインターネットの米国子会社である「GMO-Z.com Trust Company」が発行している日本円ステーブルコイン「GYEN」の取り扱いを開始することを発表しました。Liquid Globalは「GMO-Z.com」が発行する米ドル建ステーブルコインの「ZUSD」の取り扱い開始も予定しています。
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Liquid Global「GYEN・ZUSD」取り扱いへ
Liquid Global(リキッド・グローバル)」は2021年2月17日に、GMOインターネットの米国子会社である「GMO-Z.com Trust Company」が発行している日本円ステーブルコイン「GYEN」の取り扱いを開始することを発表しました。
同取引所は「GMO-Z.com」が発行する米ドル建ステーブルコインの「ZUSD」の取り扱い開始も予定しており、2021年3月3日には「GYEN/JPY」の取り扱いが開始されると報告されています。また「Liquid Global」は、GYENとZUSDを介して「USD/JPYの合成FXペア」を提供することも予定しているとも説明しています。
GYENはGMOインターネットの米国子会社である「GMO-Z.com Trust Company」が発行している日本円建ステーブルコインであり、2020年12月に「ニューヨーク州金融サービス局(NYDFG)」から認可を受けた『世界初の日本円裏付けのステーブルコイン』として知られています。
「GYEN・ZUSDのユースケース」について
Liquid Globalは「GYEN・ZUSDのユースケース」について次のような利用が想定されると説明しています。
【仮想通貨取引での活用】
- 極端な価格変動が発生している際にGYEN・ZUSDに仮想通貨を交換することによって、大幅な下落から資産を保護することができる
- 他の様々なデジタル資産を購入・換金するための手段として活用することができる
- 利回り獲得やヘッジ戦略の効率的な手段となる
【決済分野での活用】
- 現在の金融システムの制限を暖和して、24時間365日年中無休で決済することが可能となる
- 国際送金ソリューションとして活用することができる
- 世界中でいつでもどこでも簡単かつ安全に送金することができる
- P2P取引で効率的に利用することができる
米ドルに価値が連動したステーブルコインはすでに複数発行されており、暗号資産取引所でも頻繁に取引されていますが、日本円に価値が連動したステーブルコインはまだ広く流通していないため、「Liquid Global」でGYENの取り扱いが開始されることによって、今後はその他の暗号資産取引所などにもGYENが広がっていくと期待されています。