エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領が「ビットコイン(BTC)を法定通貨として認める法案を提出する計画」を明かしたことを受けて、中南米地域の政治家らが続々と仮想通貨を支持する方針を示しています。また、ブケレ大統領からは『ビットコインの法案を提出する準備はほぼできている』との報告も行われています。
エルサルバドルに続き、続々と「BTC支持」を表明
エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は2021年6月5日に開催された「Bitcoin 2021」にビデオ出演した際に『ビットコインを法定通貨として認める法案を国会に提出する予定であること』を明らかにしました。
この法案が正式に採用された場合にはビットコインが国の法定通貨として初めて採用されることになるため、このニュース世界中のメディアで大々的に報じられましたが、現在は中南米地域のその他の政治家からも続々と”仮想通貨の支持”が表明されています。
仮想通貨業界では『ビットコイン価格は10万ドル(約1,095万円)まで高騰する』との予想を支持する意味を込めた「レーザーアイ(SNSの投稿画像などで目から赤いレーザーが出ている加工を施すこと)」と呼ばれる画像の投稿が流行していますが、仮想通貨の支持を表明している政治家たちもこの”レーザーアイ画像”をつけて投稿しており、記事執筆時点では以下のような国の政治家がそのようなツイートを投稿しています。
パラグアイ:Carlitos Rejala議員
パラグアイの議員であるCarlitos Rejala氏は、2021年6月7日のツイートで『パラグアイは新たな世代と強力して共に前進していく必要がある』と述べており、『今週、パラグアイを革新するための重要なプロジェクトが始動する』とも語っています。
私がずっと前から言っていたように、我が国は新たな世代と手を取り合って共に前進していく必要があります。その瞬間が来ました。今こそ私たちの時です。今週、世界を前にパラグアイを革新するための重要なプロジェクトが始動します。
パナマ:Gabriel Silva議員
パナマの国会議員であるGabriel Silva氏は2021年6月7日のツイートでエルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領のツイートを引用し、『これは非常に重要な動きであり、パナマも取り残されてはならない。真のテクノロジーと企業家のための中心地となるためには仮想通貨を支持する必要がある』と語っています。
さらに同氏は『私たちも議会に提出するための法案を準備する予定だ』と語っているため、パナマでも同様に「ビットコインを法定通貨として認める法案」が提出される可能性があると予想されます。
これは非常に重要な動きであり、パナマも取り残されてはいけません。真のテクノロジーと企業家のための中心地となるためには、仮想通貨をサポートする必要があります。
私たちも議会に提出するための法案を準備する予定です。この取り組みに興味がある場合は私に連絡をください。
ブラジル:Fábio Ostermann議員
ブラジルの政治家であるFábio Ostermann氏も2021年6月7日に、自身のプロフォール画像を「レーザーアイ」の画像に変更したことを報告しており、ビットコイン価格10万ドルを支持する「#LaserEyesTill100k」のハッシュタグをつけてツイートを投稿しています。
アルゼンチン:Francisco Sánchez議員
アルゼンチンの議員であるFrancisco Sánchez氏も2021年6月8日のツイートで自身のプロフィール画像を「レーザーアイ」の画像に変更したことを報告しており、このツイートに付け加える形で『信じられないことだが、これが現実だ』とコメントしています。
信じられないことですが、これが現実です。
エルサルバドルの法案「ほぼ準備できている」との報告も
なお、エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領も2021年6月6日のツイートでプロフィール画像を「レーザーアイ」に変更したことを報告しており、本日8日のツイートでは『議会に提出するビットコインの法案は、ほぼ準備ができている』とも報告されています。
この法案が正式に採用されるためには議会での承認を得る必要がありますが、エルサルバドルで実際にビットコインを法定通貨として認める法案が採用されれば、中南米地域の国々でも同様の動きが拡大する可能性があるため、今後の新たな発表にも注目です。