ビットコイン(BTC)の保管方法にはさまざまな種類がありますが、オランダの起業家の一人は仮想通貨を安全に保つために、デジタルウォレットを肌に埋め込んでいます。
仮想通貨の斬新な保管方法
ビットコインATMの会社「Mr Bitcoin」を創設したMartijn Wismeijer氏は、保有する仮想通貨を安全に保管するために、筋肉組織と皮膚組織の間のNFC(近接場通信)チップを注入することを選択しました。
ハッキング/盗難/取引などの悪化によって保有していたビットコインの80%を失ったというWismeijer氏は、この斬新な仮想通貨の保管方法を選択した理由を次のように述べています。
「もし私が2010年にチップを持っていたら、おそらく今は富豪となっていたでしょう。」
「私は皮下インプラントを使ってビットコインを保管することを実験したかったので、それをしました。」
NFCチップのスペック
NFCチップは、2mm×12mmのガラス製で米粒ほどの大きさとなっています。
約800文字に相当する888バイトのデータを格納できるこのチップは、ビットコインの秘密鍵を保管するための十分なストレージとなります。
Wismeijer氏は、毎日自分のチップを使って支払いを行なっていると言います。
支払いのプロセスではスマートフォンでチップをスキャンし、受け取ったキーを解読して取引を行います。
キーは取り出すこともでき、スマートフォンを使用して他の暗号通貨の新しいキーと交換することができます。
このような暗号化は、Wisemeijer氏の手をスキャンしてキーを読み取ることを防ぐことができます。
Wismeijer氏は、泥棒の標的にならないためにも、大量の仮想通貨は決してチップには保存しないとのことです。
また彼は、このように仮想通貨を保管しているのは一人でなく、プラハ地域だけで少なくとも50人は知っていると言います。
マイクロチップは専門店がおすすめ?
マイクロチップのインプラントによる保管方法は、まだ多くの人には衝撃的に見えるかもしれません。
しかしビットコインのセキュリティは実際に重要な問題です。
報道によると、ビットコイン全体の23%はすでに失われてしまっており、人々はセキュリティを真剣に受け止めています。
Wismeijer氏は、ボディピアススタジオでインプラントの手続きを済ませました。
彼は、Mr Bitcoinでチップを販売する予定ですが、顧客には自分でインプラントを行わないようにと注意を促しています。
「彼らはプロの身体操作芸術家に行かなければならない。さもなければ、それは本当に面倒で痛いだろう」
「DIY製品ではない」
(引用:ibtimes.co.uk)