徳島県吉野川市で「カルダノ(Cardano/ADA)のブロックチェーン技術を用いたスマートシティ」を構築するプロジェクトが発足したことが明らかになりました。このプロジェクトを主導する一般社団法人「Kittamu(吉多夢/キッタム)」は先日開催されたミートアップでカルダノ開発企業である「Input Output(IOHK)」と契約を結んでおり、ブロックチェーン技術を用いたスマートシティを構築することによって地域活性化を図ることを目指していると報告されています。
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Kittamu「カルダノ開発企業との契約」を締結
カルダノ(Cardano/ADA)のブロックチェーン技術を用いて徳島県吉野川市にスマートシティを構築することを目指している一般社団法人「Kittamu(吉多夢/キッタム)」が、Cardano開発企業である「Input Output(IOHK)」と契約を結んだことが明らかになりました。
この契約はIOHKが先日開催したミートアップで締結されたとのことで、日本のカルダノ公式アンバサダーであるYUTA氏がTwitter上でこのことを報告しています。
Cardano活用したスマートシティで地域活性化
報告によると「Kittamu(吉多夢/キッタム)」は、Cardanoブロックチェーンを用いたスマートシティを構築することによって地域活性化を図ることを目指しているとのことで、Kittamuの運営メンバーは「青年経済人3団体からの理事6名、運営メンバー4名。市職員からの6名。地域おこし協力隊1名。顧問として徳島大学教授1名」の合計18名で構成されているとされています。
Kittamuの設立理由については『吉野川市の観光事業の受け皿が全くない状態だったので、青年経済人3団体が結束して従来の”観光協会”の枠にとらわれない”観光協力的な団体”を設立することになった』と説明されており、Kittamuは全国的にも稀な”完全民間主導の観光協会的組織”であると強調されています。
具体的な事業目標については『公的な領域の問題点をコミュニティとビジネスの力を使って解決する』とされており、具体的な事業内容としては『循環プラットフォームの構築』『交流プラットフォームの構築』として以下のようなものが挙げられています。
【循環プラットフォームの構築】
- 地域新電力会社の運営事業(収益事業)収益の一部をまちづくり団体支援市有設備など地域還元
- レンタル事業(収益事業)
- DXプラットフォームの構築:IOHKとの提携でブロックチェーンを使ったプラットフォーム「BX吉野川」の確立、ほたるトークン、トレーサビリティ、NFT
- シェアリングエコノミー経済圏の構築
- SDGs・フードロス
【交流プラットフォームの構築】
- 地域おこし協力隊の支援(行政連携)
- 移住者及び起業者の支援(行政連携)
- 空き店舗及び空き家データベースの作成(不動産会社連携)
- 超会議の開催(行政連携)他団体との意見交換会、行政・市議会との意見交換会
- 産学官民連携の構築吉野川市と徳島県内大学・民間企業・市民の参加できる事業の開発×テックの利用や実証実験学生との共同プロジェクトの確立
- 子育て支援・若者支援の構築、子育て世代の環境整備、こども園・学童支援、Wi-Fi環境整備やプログラミング教室やeスポーツ環境
また、カルダノブロックチェーンの価値を高めるためのアイデアを募集してADA保有者からの投票で資金提供先を決定する実験的プログラム「Catalyst(カタリスト)」を利用することも検討しているとのことで、『廃校をどのように活用するか』などのアイデアも募集中だとされています。
記事執筆時点では「Kittamu」について多くの情報は明らかにされていないものの、より具体的な内容は今後の連携を通じて固めていくと報告されているため、今後の新たな発表には国内外で注目が集まっています。
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