アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領が2021年8月12日に行われた地元メディアとのインタビューの中で仮想通貨やビットコインに前向きな姿勢を示したことが明らかになりました。フェルナンデス大統領は「ビットコインを法定通貨として認めるか?」という質問に対して『あまり危ない橋は渡りたくないが、それを拒否する理由はない』と語っています。
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「ビットコインを拒否する理由はない」とコメント
アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領は、2021年8月12日に行われた地元メディアとのインタビューの中で「パンデミック・インフレ・環境問題・マリファナの合法化・仮想通貨・中央銀行デジタル通貨」などといった様々な事柄について語り、ビットコインや中央銀行デジタル通貨に前向きな姿勢を示しました。
今年6月にはエルサルバドルでビットコインを法定通貨として認める法案”が可決されたことが大きな注目を集めましたが、今回のインタビューで「中央銀行デジタル通貨を発行するか?ビットコインを法定通貨として認めるか?」という質問を受けたフェルナンデス大統領は『あまり危ない橋は渡りたくないが、それを拒否する理由はない』と語っています。
フェルナンデス大統領は『ビットコインは”インフレ効果がほとんど無くなるの利点である”と言われている一方で、複数の大規模な詐欺で仮想通貨が使用されているのも事実であるため、触れるのが難しいテーマである。私はまだ知らないことはたくさんある』と述べているものの、結論としては『ビットコインを拒否する理由はない。おそらくそれは良い道だと思う』と述べており、ビットコインがインフレ問題に重要な進歩をもたらす可能性があることを評価しています。
アルゼンチン中央銀行の総裁であるミゲル・ペッシェ氏は『ビットコインは実際の金融資産ではなく永続的な収益性を提供しない』と否定的な立場を示しているものの、アルゼンチンではアルゼンチンペソが長期的なインフレ問題に苦しんでいる一方でビットコインの購入が増加しています。
フェルナンデス大統領は『ビットコインを法定通貨として認める』とは述べておらず、あくまでも慎重な姿勢を示しているものの、同氏は仮想通貨やビットコインに前向きな考えを示しているため、仮想通貨業界ではアルゼンチンの今後の動向に期待が高まっています。