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CoinMarketCapで「仮想通貨価格表示のバグ」発生|BTC価格は一時88兆円に


暗号資産(仮想通貨)関連の様々な情報を配信している大手サイト「CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)」で大規模なバグが発生し、仮想通貨価格が”数百万〜数千億ドル”という実際の価格とはかけ離れた価格で一時的に表示されたことが明らかになりました。現在このバグは修正されているものの、このバグはCoinMarketCapを価格データのソースとして使用している一部サービスなどに影響を与えたとも報告されています。

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仮想通貨価格が「数億〜数兆円」で表示されるバグ発生

CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)は暗号資産関連の様々な情報をリアルタイムで配信している大手データサイトとして知られており、世界中に存在する数千種類の仮想通貨のリアルタイム価格・時価総額・取引高・価格上昇率などを配信していますが、本日2021年12月15日の午前中頃には一時的にCoinMarketCapの価格表示にバグが発生したと報告されています。

今回のバグではビットコインなどの主要通貨を含めた全ての仮想通貨の価格情報が実際の価格とは大きくかけ離れた価格で表示されており、「ビットコイン価格は約7,781億ドル(約88兆円)、イーサリアム価格は約91億ドル(約1兆円)」といったように、各通貨の価格があり得ない金額で表示されていたことが報告されています。


このバグは日本時間2021年12月15日の朝方から約1時間ほど続いたとのことで、その後午前9時54分には『問題は修正された』と報告されていますが、最終段階としてサーバーを再起動する予定であるとも報告されています。


本日午後に弊社プラットフォームで発生した不具合について。この問題は修正されましたが、社内改善計画に基づき、最終段階としてサーバーを再起動する予定です。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

「価格情報利用する外部サービスへの影響」に懸念も

仮想通貨価格などは既に実際の価格で表示されるように修正されているものの、記事執筆時点では「サイト上でチャートが部分的に高騰・急落している」などといったように部分的な影響が残っていることも確認できるため、CoinMarketCapを利用している方はそれらのデータで誤解しないよう注意が必要です。

また、今回のバグは「CoinMarketCapの価格情報をソースとして利用している一部の外部サービス」にも影響を与えたとも報告されているため、『CoinMarketCapの価格情報を利用したトレーディングボットなどにも影響を与えた可能性がある』とも懸念されています。

分散型金融(DeFi)プロトコルである「DeFiChain」は15日のツイートで『CoinMarketCap APIでエラーが発生したが、全てのDeFiChain Vaultsは自動的に停止され、お客様のローンの安全性は確保されている』と報告していますが、CoinMarketCap APIを他のサービスでは何らかの不具合が発生している可能性もあるため、そのような関連情報には注意を払う必要があると考えられます。