暗号資産取引所「FTX Japan」は2022年11月9日に、同社の親会社である「FTX Trading Limited」をBINANCEが買収することについての報道がなされたことについてコメントし、『FTX Japanでは売買などの取引が可能だが、現在は暗号資産の出庫と法定通貨の出金サービスを一時的に停止している』と発表しました。同社はユーザーから預かっている資産について『暗号資産はコールドウォレット・法定通貨は信託口座で分別管理を行なっている』とも説明しています。
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「顧客資産は分別管理を行なっている」とも説明
FTX Japanは2022年11月9日に、同社の親会社である「FTX Trading Limited」をBINANCEが買収することについての報道がなされたことについてのコメントを発表しました。
仮想通貨業界では、FTXの姉妹会社である「Alameda Research」のバランスシートの構成に問題があったことなどの理由から「FTX.com」や「FTXトークン(FTT)」の今後に対する不信感が高まっており、先日8日時点で3,000円台で推移していたFTT価格は記事執筆時点で500円台まで急落、FTX.comでは暗号資産出金が一時停止されています。
本日9日には大手暗号資産取引所「BINANCE」のCEOであるチャンポン・ジャオ氏が「FTX.comを買収することで合意した」ということを発表していたため、FTX Japanの今後の対応などには注目が集まっていましたが、今回の発表では『FTX Japanでは売買などの取引が可能だが、現在は暗号資産の出庫と法定通貨の出金サービスを一時的に停止している』と報告されています。
なお、FTX Japanがユーザーから預かっている資産について『暗号資産はコールドウォレット・法定通貨は信託口座で分別管理を行なっている』とも説明がなされており、出金・出庫サービスの再開については『あらためてご案内申し上げるように致します』と説明されています。
日本は暗号資産関連の規制が特に厳しいことでも知られており、日本国内で登録を完了している暗号資産交換業者には「顧客資産の分別管理(顧客資産と自己資産を区別して管理すること)」が義務付けられているため、万が一の事態が発生した場合でも顧客資産は全て顧客に返還されることになると予想されますが、現状では暗号資産と法定通貨の出庫/出金が一時停止されている状態となっているため、コミュニティからは今後を不安視する声も出ており、今後の発表に注目が集まっています。