ロンドン証券取引所に5月28日上場予定
米国の資産管理会社WisdomTree(ウィズダムツリー)は2024年5月22日に、ビットコインとイーサリアムの現物ETP(上場取引型金融商品)をロンドン証券取引所に上場することについて金融行動監視機構(FCA)から承認を得たことを発表した。
ETP(上場取引型金融商品)とは、証券取引所で取引される多種多様な金融商品の総称であり、上場投資信託(ETF)、上場投資証券(ETN)、コモディティ上場投資信託(ETC)などもETPに含まれる。
今回承認を得たのは、WisdomTree Physical Bitcoin(BTCW)とWisdomTree Physical Ethereum(ETHW)という2つのETPで、これら2つのETPは2024年5月28日に上場する予定だと報告されている。
なお、これらのETPは上場時点ではプロ投資家のみが利用できるとのことで、手数料はどちらも0.35%に設定されている。
米国よりも先にイーサリアム現物ETPを上場
WisdomTreeはビットコイン現物ETFである「BTCW」を提供しているもの、イーサリアム現物ETFはまだ審査段階となっている。今回の上場承認によってイーサリアム現物ETPがアメリカよりも先にイギリスで上場することになった。
WisdomTreeのヨーロッパ責任者であるアレクシス・マリノフ氏は、今回の承認獲得について次のようにコメントしている。
当社の仮想通貨ETPの目論見書がFCAに承認されたことは、資産クラスへのエクスポージャーを求める英国拠点のプロ投資家にとって大きな前進です。
英国に拠点を置くプロの投資家は、海外取引所を介して仮想通貨ETPに投資することができましたが、まもなくより便利なアクセスポイントを手にいれることになります。
多くのプロ投資家は、規制上の制限や不確実性のためにビットコインやその他の仮想通貨へのエクスポージャーを得ることができない状態となっていたため、今回の承認はより大きな機関投資家の採用につながる可能性があります。
仮想通貨ETPの目論見書がFCAに承認されたことによって、これらの参入障壁を取り除くことができると期待されます。
なお、最近では米国でイーサリアム現物ETFの提供を計画している複数の企業が「イーサリアム現物ETF」の修正版書類を提出したことも報告されており、イーサリアム現物ETFが米国で承認される可能性についても期待が高まっている。
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